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厚木北元町自治会 山車が繋ぐ地域の輪 若手の育成で活性化

文化

掲載号:2018年7月20日号

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釘を使用しない山車の組み立てを先輩に教わり、最後の飾りつけをする元町自治会の若手会員ら=14日
釘を使用しない山車の組み立てを先輩に教わり、最後の飾りつけをする元町自治会の若手会員ら=14日

 厚木北地区・元町(もとちょう)自治会に100年以上の歴史を持つ山車がある。先日行われた厚木神社の例大祭では、昨年に続き同町で山車が披露された。その山車をきっかけに、自治会活動が活性化している。

 山車は5mほどの高さで、上部には端午の節句時に飾られる魔除けの神「鍾馗(しょうき)さん」の人形が乗っている。山車を当時の寒川村宮山から買い取った時のものとみられる資料が、元自治会役員の神戸(かんど)純成(じゅんや)さん(83)の手元に残っている。日付が「明治四拾参(1910)年六月」と入っており、山車が造られたのはもっと前と見られるが、確かな情報は残っていない。

 戦前、祭りの時には山車は牛が曳き、戦中は中止となっていたが、1958(昭和33)年頃復活。子どもと大人100人位で曳いていた。昭和50年頃には子ども会が設立され、お囃子を練習するようになり「元町太鼓保存会」も立ち上がったが、年々進む少子高齢化とともに10年ほど前、保存会は解散。以来、高齢化のため設営が難しいなどの理由から、山車が披露されることはなかった。

約10年ぶりに復活

 昨年、若い後継者たちの活躍により山車が復活。遠藤勝同自治会副会長(73)は「若手の育成が結実してきている」と話す。

 厚木北11自治会で唯一子ども会が残る元町。子ども会役員として自治会と交流するうちに、自治会活動に積極的になる人が多いという。同自治会では若手15人を厚生委員会として任用。若手の育成に力を注いでいる。山車の飾りつけを終えた14日、自治会館は30代から80代までの多くの地域住民らで賑わっていた。

 山車は運行しないが、厚木北公民館駐車場に飾られ街の活気を伝えた。厚木神社例大祭では、街を練り歩く神社神輿を出迎え、お囃子を奉納した。棗(なつめ)進自治会長(71)は「今年も滞りなくできた。繋がりを大事にしつつ、伝統文化を守っていきたい」と話した。

 元町の山車は、9月第3土曜日に行われる船喜多神社の祭でも見ることができる。

「花車賣渡し證」。附属品のほか当時の金額で「六拾円」、世話人や証人の名がみられる
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