厚木・伊勢原市内の神奈中タクシーグループ4社が、両市内に住む70歳以上の高齢者を対象に、定額タクシーの実証実験を10月1日にスタートさせる。高齢者の日常の移動手段確保や、交通不便地域の利便性向上などがねらいで、同グループでは「高齢者の免許証自主返納の促進にもつながれば」と期待を込める。
10月から実証実験開始
実証実験は、定額タクシーの制度化を検討している国土交通省が呼びかけて実施されるもの。
今年6月に、全国ハイヤー・タクシー連合会を通して実施案を募り、全国8カ所で各地域の実情に合わせた実証実験が行われる。
定額運賃1割引き
神奈川県内で唯一の実証実験を行う同グループは、厚木・伊勢原両市に住む70歳以上の高齢者を対象に、購入から1カ月間有効の定額タクシーのチケットを販売する。
これは、自宅のほか、病院やスーパーマーケット、駅など、あらかじめ指定した目的地2カ所を登録し、その間のタクシー移動を定額運賃で利用してもらおうというもの。基準となる運賃は、標準的な走行状態を想定して算出される各目的地間の運賃額をもとに、高額上位2区間の平均額を設定。そこから、さらに1割引きされる=図参照。
実施期間は10月1日から12月21日まで。チケットは20枚綴りからで、利用時間は午前9時から午後4時。両市合わせて最大100人程度の有料モニターを募集している。
移動手段確保交通事故回避に
厚木警察署交通第一課によると、厚木市内の70歳以上の運転免許保有者は1万7637人で、全体の約11・9%に上る(2017年12月末時点)。免許証の自主返納は増加傾向にあり、同年1年間で市内の622人が返納に訪れている。
同グループの担当者は「定額タクシーを通じて、高齢者の移動手段確保や運転事故回避につながれば」とし、「本格的なサービス導入に向けて、利用意向や内容などの検証を行い、新たな高齢者の日常の足としての定着をめざしたい」と話した。
問合せは(株)神奈中タクシーホールディングス【電話】046・222・8128へ。
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