実りの秋、収穫の秋―。県央地域では米の収穫期を迎えている。9月9日には愛甲小学校の5年生79人が、22日には厚木青年会議所が事業として親子で稲刈りを行った。
愛甲小学校
同小学校近くの田んぼ(愛甲西)で稲作を授業で行っており、学校ボランティアやAKSサポート隊、東京農業大学生らとともに米作りをしている。
当日は鎌の使い方を教わり稲を収穫。校長はじめ教員や父兄らも一緒に汗を流した。子どもたちは「思ったより硬かったけど、教わると上手にできた」「またやってみたい。食べるのが楽しみ」などと笑顔で話していた。
サポート隊の関庄治さんは「貴重な体験になったのでは。今年は暑かったのと、台風で農地が潰れたのとで収穫量が少ない。お米の大切さを知ってほしい」と話した。また当日参加した地域ボランティアや教員、父兄らは口々に「みんなでできる事が素晴らしい」と誇らしげに話していた。
厚木青年会議所
厚木市・愛川町・清川村の青年経済人で組織する、厚木青年会議所(=JC・向島史朗理事長)は、子どもたちの郷土愛を育もうと、稲作体験を今年度企画した。
「まちの魅力体験キッズ」と題して行われたもので、愛川町角田の田んぼ1・5反に今年5月、親子で「はるみ」の苗を植えた。9月22日の稲刈りには、親子116人が参加。JCが用意した鎌を使って、慣れない手つきで約2時間かけて稲を刈り取り、束ねて陰干しまで行った。
田植えと稲刈りの様子はドローンを使って撮影され、映像はDVDに収録。10月21日に新米と一緒に配られる予定。事業を担当した池田祐樹委員長は「田んぼに入るのが初めての人が多かった。大人も子どもも地域の魅力を再発見する良い機会になった」と語った。
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