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ZOOM UP 「伝統文化を支えたい」 授業をきっかけに長谷座員になった松蔭大卒業生

文化

掲載号:2018年10月19日号

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身長186cm超の中野さん(左)と阿川さん。2人にとっても決して身近な世界ではなかった人形芝居だが、「頭ごなしに“難しいもの”と決めないで」と語る
身長186cm超の中野さん(左)と阿川さん。2人にとっても決して身近な世界ではなかった人形芝居だが、「頭ごなしに“難しいもの”と決めないで」と語る

 ▽5年前、松蔭大学に日本文化コミュニケーション学科が新設された時の1期生、中野雄太さん(23・妻田南)と阿川哲也さん(24・上依知)。所属ゼミの教授が招待した大学祭での公演で、「相模人形芝居 長谷座」と出会った。2人ともさほど造詣が深くなかった伝統芸能の世界。三位一体で遣う人形の独特の操り方や所作など、知らないことばかりだったが「やってみたら奥が深く惹きこまれた」と声をそろえる。

 ▽授業で人形に触れたのは2年まで。卒業後1年が経った今年、山口熱子座長から「座員として一緒にやらないか」と誘われた。作家志望の阿川さんは「経験の一つとして見識が広がるかな、と。文化の支えにもなれるかな、という考えもあった」、中野さんは「松蔭大とのつながりを持っていられることもうれしい」と、それぞれの想いを胸に秘めて仲間入り。社会人ゆえ、毎回練習に参加することは難しいが、義太夫を聴きながらの自主練やイメージトレーニングで「少しでも演技の幅を広げたい」と前向きに取り組んでいる。

 ▽座員として臨む松蔭祭は明日20日(土)がいよいよ本番。「始めて間もない自分が舞台に立っていいのか、と葛藤はあるが精一杯演じたい(中野さん)」「動作の一つひとつに気持ちを込めるので、人を観るような気持ちでみてほしい(阿川さん)」と、あとは幕が上がるだけ。山口座長の「0点もなければ100点もない。演じることよりも、人形に命を吹き込むことが大切よ」という言葉に背中を押され、いざ―。

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