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教えて！企業の歴史 ”物流”先読みし半世紀 創業50周年を迎える厚木倉庫（株）とは？
海老名市河原口に本社を構える「厚木倉庫（株）」は、今年で創業50周年を迎えます。倉庫・工場などの事業用物件を取り扱い、食品や雑貨品などの貨物を保管する「倉庫業」を生業としてきた同社。厚木ＩＣがきっかけとなった創業時の話や現在の事業展開について取材しました。
創業のきっかけは、１９６８年に東名高速道路に厚木インターチェンジができ、東京―神奈川間の“大動脈”が完成したことだ。創業者で現代表の父である本多実さんは、これを物流業界の好機と捉え、ＩＣ完成に合わせて起業を決意した。
厚木市に２、海老名市に２事業所、計４つの倉庫を構え、順風満帆なスタートを切ったように見えたが、創業時は貨物を集めるのに苦労し、倉庫には「空気しか入っていない」厳しい状況だったという。
その後経営を立て直すため、先代が目を付けたのが当時貴重だった「紙」だ。ダンボール原紙を扱う大手商社に取引を持ち掛けるなど業績向上に奮闘。都内よりも賃料の安い倉庫として注目され始めると、着実に実績を伸ばしていった。
２００７年に初代の後を継いだのが、現代表の本多圭一さん。09年には、倉庫業のノウハウを活かした一般向けの不動産会社「（株）ビナプラン」を設立。本厚木駅と海老名駅近くに「住まナビＮＥＸＴ」を開くなど、裾野を広げた事業展開にも取り組んでいる。「物流業界も不動産業界も、今まで以上にお客様のニーズを先読みする力が重要」と本多さんは話す。
運送業と共に物流の中核を支える倉庫業者として、生産者と消費者を結ぶ大切な役割を担ってきた同社。先代の貨物へのひたむきさを引き継ぎながら、これからも変化を恐れず邁進していく。
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