充実したママたちでいっぱいの地域にしたいとの想いから、昨年4月に創刊した「ママの笑顔を作る情報誌Laugh!」。県央エリア(厚木・海老名・座間・綾瀬)で子育て中のママたちを応援する情報誌として、年に4回発行している。「もともと、自分の好きなものをいろんな人に教えたい性格なんです。押しつけの気持ちもありますけど」と冗談交じりに話す。編集会議などは行わず、毎号変わるテーマは「思いつき」。「手伝ってくれるママたちからの持ち込み企画や、コラムの提供、載せてほしいという売込みもあります」。いろいろな人とコミュニケーションを図ることで、テーマ決めや編集のヒントを得ることもしばしば。
大学卒業後、就職はせずに23歳で結婚した。すぐに一男一女に恵まれ、10年間主婦として子育てに専念した。社宅住まいだったため、近隣には同じ環境の専業主婦が多く、近隣の公園で子どもたちを遊ばせたり、カレーパーティーを開いたり、俗にいう”ママ友問題”とは無縁だった。「周りに育てられましたね」と感謝する。子どもたちが小学生になり、「誰もやってないことをやろう」と、ママ向けの情報誌を作る決意をした。
知識も経験も全くなく、ゼロからのスタート。それでも「早く作らないと、他の人が作っちゃう」という焦りもあった。やると決めてからは、「まず言いふらして、SNSにあげて、デザインを友人に依頼した」。その行動力には目を見張る。創刊から1年半が経ち、県央エリアのママたちに徐々に浸透してきたと、手応えを感じるという。「キャラ弁のコーナーがよかった」「レシピを載せてほしい」など、生の声を聞くことも増えてきた。
「遊びも楽しみたいから、昼間は外にいることが多い」とアクティブな性格。そのため、原稿や編集作業は子どもたちが寝てから行う。その作業は深夜に及ぶことも。「ワンオペ育児で大変な人にこそ、手に取ってほしい」と力を込める。「育児は一人ではできないので、引きこもらずに、どんどん外に出てほしい。ママがママであること楽しんで」と語る表情から、自身が”ママ”を楽しんでいるのが伝わってきた。
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