荻野剣親会で毎週、稽古に励む丸尾さん一家は、なんと家族全員が現役の剣士。5人が揃って竹刀を交え、切磋琢磨している。厚木剣道連盟の小山篤会長も「親子揃ってとか、兄弟でというのは聞くけど、5人家族全員というのは珍しい」と話す。
父の謙二さんと母の充千夏(みちか)さんは、子どもの頃に剣道経験がある。しばらく競技から離れていたものの、長男の優太君が年長の時に剣道を始めたのをきっかけに、謙二さんも約18年ぶりに竹刀を手にした。後を追うように次男の郁颯(いぶき)君、三男の琉晟(りゅうせい)君も始め、充千夏さんも復帰した。
剣道が生活の一部
家では、剣道の話題になることが多く、「いろいろ言ったり、言われたり。良くも悪くも共通の話題」と謙二さん。5人分の竹刀や防具を収納する専用部屋があったり、「防具も積めるように」と移動の車はミニバンを購入したりと、剣道が生活の一部になっている。
3月17日に市内で行われた演武大会では、それぞれの部で郁颯君・琉晟君ペアが優勝、優太君が3位に。優勝の2人は「練習の成果が出せてよかった」、優太君は「受験で練習不足もあったけど嬉しい」と話す。両親も「頑張ってくれた」と喜ぶ。
5人の中で一番剣道に夢中なのは郁颯君。家では琉晟君とともに、動画サイトで剣道の試合を研究し、休日は日本武道館で、全日本大会を観戦するほどだ。優太君はそんな2人のアドバイス役として助言する。「5人が揃って稽古をする時の雰囲気が好き」という充千夏さん。「剣道は5人でずっと続けたい」と家族で生涯現役を誓う。
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