厚木市荻野地区を中心に、地域住民の生涯スポーツ活動の振興を目的に設立された、総合型地域スポーツクラブ「OGINOスポーツアカデミー」。スポーツを通じて、地域の課題解決や児童の放課後の居場所づくりなどの役割が期待される。
総合型地域スポーツクラブは、国が1995年度から育成を開始。地域スポーツの担い手や地域コミュニティの核として2017年7月には全国で3580クラブ(創設準備中を含む)が育成されている。厚木市では、SCD厚木スポーツクラブに次いで2番目。
OGINOスポーツアカデミーは2016年に発足し、3年の準備期間を経て設立。3月21日には、厚木商工会議所で設立総会が行われ、県体育協会職員や県立体育センター職員、市教育委員会職員ら来賓10人が出席し、規約などが説明された。
代表の鈴木研人さん(34)は「より多くの住民が、スポーツを通して心身の健康と維持増進を図り、地域の活性化の中心となれる場を提供できれば」と話す。
自治会、大学、高校3者と連携
総合型地域スポーツクラブの中でも珍しい取り組みとして、同アカデミーでは、地域の自治会や神奈川工科大学、厚木北高校と連携している。
スポーツ振興くじtotoの助成を受け、17年度から2年間、創設支援事業として、工科大のグラウンドを使用し、エンジョイサッカー教室を開催。北高校サッカー部の部員らも指導員として参加している。そのほか、近隣公民館などでヨーガ教室や健康体操(ひめトレ)などを行ってきた。費用は一家族500円から600円に設定。18年度の参加人数は、延べ515人。リピーターも多いという。
また、エンジョイサッカー、ヨーガ、健康体操教室のほかに18年度は、子ども向けの柔道教室と、家族で参加できるボウリング教室を開催した。「参加者からも好評だったので、続けていきたい」と鈴木代表。
種目増やしスポーツ全体の活性化へ
19年度からは種目も増やしていくという。鈴木代表は「マイナースポーツやニュースポーツの認知度向上と活動場所の提供により、スポーツ全体の活性化にも貢献していきたい」と意気込む。
問合せは同アカデミー【携帯電話】090・5397・6995へ。
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