厚木市文化会館(恩名1の9の20)の大規模改修工事に向けて、市は市場の動向や民間事業者の意見を聞くサウンディング調査を4月に実施する。3月22日には、事前説明会、現地見学会が行われ、複数の事業者が参加した。
厚木市文化会館は1978年に開館。当時の建設費は約39億4千万円だった。昨年40周年を迎えており、2003年には大規模改修工事を実施。それ以降は修繕工事を数回行ってきた。17年度に建築物・設備等の調査を行ったところ、「早急に大規模改修工事を実施する必要がある」という結果が出たため、市では現在、大規模改修への準備を進めている。
今回の事前説明会は、4月に行うサウンディング調査に向けてのもの。市では改修工事の事業費が10億円を超えるものは、企画段階から官民が協力して事業を進めるPPP/PFI手法(※)を優先的に検討する決まりがある。PPP/PFI手法を採用すると、従来通りの改修手法より財政負担の軽減や工事による休館の短縮を図ることができる。サウンディング調査を実施し、施設完成後の管理運営も含めて、比較検討する。
説明会当日は、市文化生涯学習課の担当者から、大規模改修に向けた基本的な視点や、現在の文化会館の利用状況などが説明された。その後、参加者は改修が必要とされる箇所を実際に見て回った。改修が必要とされているのは、大・小ホールの天井、エレベーター、照明や音響などの特殊設備、屋上(防水)、外壁、空調、客席のカーペット、トイレ(バリアフリー化)など。
「高い質を維持するための改修」
今回の大規模改修工事について、同課の担当者は、「文化会館はその都度、修繕も行っており安心・安全な施設。しかし、このまま使用を続けていくと危険になる箇所もある。また、音響や照明設備などは交換の時期が来ている。市民の文化の殿堂として、また、一流アーティストが多く公演を行う施設でもあるので、高い質を維持するための改修でもある」と説明する。
今後のスケジュールは、4月下旬に民間事業者とのサウンディング調査が行われ、5月末までにその結果が公表される。仮にPPP/PFI手法による事業が妥当とされた場合は、想定では19年度内に実施方針の公表、21年度以降に改修工事の着手となる。
【用語解説】
※PPP…パブリック・プライベート・パートナーシップの略で、官と民がパートナーを組んで事業を行うという、官民協力の形態をいう。事業の企画段階から民間事業者が参加するなど、より幅広い範囲を民間に任せる手法
※PFI…プライベート・ファイナンス・イニシアチブの略で、民間の資金、経営能力及び技術能力を活用して公共施設等の建設、維持管理、運営等を行う公共事業を実施するための手法
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