「厚展」の4代目代表に就任した 干場 芳子さん 南町在住 73歳
情熱絶やさず21回展へ
○…県央地区在住・在勤の美術家が中心となり、相互研鑽や公募による新人の発掘を目的に1998年から始まった絵画の公募団体「厚展」は、昨年20周年を迎えた。立ち上げから参加し、4月から代表に就任。「一緒に立ち上げた先生たちの情熱を絶やさずに、21年目も気持ちを繋いでいけたら」。柔和な表情の中にも強い決意を感じる。会員数は年々増え、現在65人。ところがそのほとんどが60代〜70代という。若い世代を取り込むために、30歳未満は半額で応募できるようになっている。「若い方の応募はもちろん、趣味で描いている方もたくさんいると思うので、気軽に出展してほしい」と呼びかける。
○…東京の下町で生まれ、3人弟妹の長女として育った。幼い頃から絵を描くことが好きだったが、自分より上手な人に気後れしていたという。18歳で銀行に入行し、美術部に入部。「おじいちゃん先生だったので何でも褒めてくれた」。最初の給料で油絵一式を揃えたことは、今でも忘れない。自身の絵が行内紙の表紙に選ばれ、「一気に熱が入った」。以降、どんどん絵の世界にのめり込んでいった。
○…結婚を機に銀行を退職し、1973年に厚木へ。2男1女に恵まれたが子育てに追われ、大好きな絵は封印していた。次男が幼稚園へ入り10年ぶりに絵筆をとると、「油絵具の匂いが懐かしくて、涙が出るくらい嬉しかった」と振り返る。子どもたちが独立してからは、公民館やふれあいプラザで絵の指導を行っている。花を描くのが好きで「飾ってあるお花を見るとインスピレーションが沸き、すぐに描きたくなる」とにこやか。今、充実した環境に居られることに対し、「家族や周りのみんなに感謝したい」。その表情は、自身の描く絵のように、鮮やかで濁りがない。
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4月19日