自主夜間中学「あつぎえんぴつの会」でボランティアスタッフとして学びを支える 前川 喜平さん 現代教育行政研究会代表 64歳
夜間中学はセーフティネット
○…毎週木曜日。市内中町で自主夜間中学「あつぎえんぴつの会」(以下えんぴつの会)が学習の場を開いている。2013年の発足から5年半。通う生徒たちの事情はさまざまだ。当初は戦争などで学びの機会を失った人が多かった。今は不登校経験者や外国にルーツを持つ人など、世代は10代から80代まで、地元厚木はもとより八王子や横浜からも通ってきている。運営するのは元教員などのボランティアスタッフ。多種多様な学びの要望にマンツーマンで対応している。ドキュメント映画やメディアなどの発信でその活動が注目され、今、「夜間中学」への支援の輪や共感者が増えている。
○…そのボランティアスタッフの一員として、えんぴつの会に通い始めて2年が経過。「厚木を知っているといっても、本厚木駅と中町の間だけ」と笑う。2017年、文科省事務次官を退官。民間の立場で夜間中学を支援したいと通っていた福島の夜間中学で、えんぴつの会の代表・岩井富喜子さんに「厚木へ来たら」と声を掛けられた。「成行きで」とにこやかに話すが、学びの場としての「夜間中学」は、若いころから課題としていた。必要性は感じていたが、大きな組織の中では思うように叶わなかった。「タイミングが来て、縁がつながった」という。
○…えんぴつの会は「世の中とつながっていく場」と大切にしている。年間の講演数200本以上。ソフトな口調ながらも歯に衣着せぬ物言い、クールで熱量の高い講演は常に注目を浴びる。多忙な日々の中、それでも厚木通いはやめるつもりはない。「教育は一人一人が幸せになるためのもの、夜間中学は義務教育をすべての人に保障するためのセーフティネット。ますますニーズは高まる」。そんな前川節が明日の講演会で聴くことができる。
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4月19日