神奈川県はこのほど、2019年10月1日現在の県内の保育所等利用待機児童数が3190人となり、2018年同月と比べ603人減少したと発表した。厚木市は1人(同29人減)、愛川町は17人(同13人減)、清川村0人(同増減0)だった。
厚木市
厚木市では、待機児童ゼロへの取り組みとして、2018年10月に小規模保育施設2園(定員27人増)、19年4月に認可保育所3園(定員276人増)、同月に小規模保育施設6園(定員114人増)を開設し、合わせて417人の定員増を図った。
また、保育士不足解消へ向け、18年4月から「保育士復職等奨励助成金制度」を取り入れたほか、今年度から保育士に年間一律6万円を支給する「あつぎ手当」も導入した。
待機児童は1人となったものの、保育所等への利用申込みをしているが利用できない児童を指す「保留児童数」は178人。18年10月と比べ37人減少した。
保留児童178人のうち、特定の園を希望する人が166人で、そのほとんどを占めた。そのほかの理由としては、自宅で求職活動中や、兄弟で同じ園への入園を希望するケースなどもあった。
来年度へ向けては、社会福祉法人藤雪会が運営するおひさまっこ保育園(斎藤美好施設長)が、現在の厚木市寿町から東町へ移転整備され、定員を30人増やし、60人となることが決まっている。厚木市保育課では、「今年度新たに取り組んだ事業の結果を取りまとめて、その成果を4月以降に活かしていきたい」と話している。
問合せは市保育課【電話】046・225・2768へ。
愛川町
愛川町では、待機児童が30人から17人に減少した理由として、19年3月に中津に小規模保育施設・保育所あいかわ第二(定員19人)を開所し、0、1、2歳児の待機が減少したことが挙げられる。また、今後の対策として、町子育て支援課では「私立の幼稚園がこども園になる予定もあり、さらなる減少をめざす」と話している。
問合せは町子育て支援課【電話】046・285・6932へ。
清川村
清川村では、16年度から待機児童数はゼロを継続している。
待機児童対策として17年4月に、煤ヶ谷に小規模保育施設おひさま保育園(旧・にじいろ保育園)を新設し、定員を6人増加している。同村では保留児童数もゼロとなっている。
問合せは村保健福祉課【電話】046・288・3861へ。
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