厚木市立依知南小学校(中川洋太校長/児童数514人)で2月7日、元体操選手の池谷直樹さんを講師に招き、「命の授業」が行われた。
これは2016年2月9日、当時同小4年の女児が交通事故で命を落としたことを受け、「絶対に忘れてはいけない日」とし、2月9日を「命の日」と定めている。以来、命のすばらしさを感じ、多くの命が支え合いつながり合っていることに気づき、自分の命やすべての命を大切にすることを目的に、毎年行われている。今年は9日が日曜日だったことから、7日に行われた。
4回目となる今回は、跳び箱世界記録保持者の池谷さんが、跳び箱教室=写真=と命の講話を実施した。跳び箱教室では代表の6人(6年)が、池谷さんからレクチャーを受け、8段に挑戦。ロイター板をしっかりと蹴ることや、手を遠くにつきお辞儀をするように跳ぶこと、足をしっかりと伸ばすなど、コツを伝授。児童らはアドバイスを受けると、どんどんと上達していった。
講話では、池谷さんが体操をはじめたきっかけや、目指していたアトランタ五輪への出場を逃したことなどを通じ、目標を立て達成するために努力することの大切さなどを話した。「努力すれば必ずチャンスは巡ってくる。チャンスをつかめるかどうかは、毎日一生懸命生きているかどうか」と話した。また最後に、「人に相談することは恥ずかしいことではなく、大切なこと。わからないことは、いろいろな人に聞いてみよう」と笑顔で語った。
池谷さんの講話を受け、女児児童(6年)は「挫折しても夢を諦めないことが大切だと思った」「チャンスをつかむまでの話に胸を打たれた。いつかチャンスが来たときに頑張ってつかみたい」とそれぞれ感想を話した。
中川校長は「依知南小の合言葉は『笑顔でチャレンジ』。命を守ることはもちろん、光輝く命の大切さを考えるきっかけになれば」と話した。
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