神奈川工科大学情報メディア学科の学生チーム「P+P(ツーピー)」が開発したゲーム「湯切りの頂」が、昨年9月に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ以来、SNSなどで話題となっている。
湯切りの頂は、テボ(ざる)の中に麺に模したものを入れ、いかにうまく、素早く湯切りができるかを競うゲーム。2月19日には、このゲームの必殺技「天空落とし」という湯切りを実際に行っているラーメン店「中村屋」(海老名市)の店主・中村栄利さんが、同大を訪れ「湯切りの頂」をプレイした=写真。
本来、湯切りとは振り下ろしたあとに上げることで、湯を引くのだという。中村さんの「天空落とし」は、頭上の高い位置から勢いよくテボを振り下ろし、一気に湯を切る技術。中村さんはプレイしてみて、「ゲームのコツをつかむのが難しい。職人でない人が湯切りのゲームをつくるという発想がおもしろい。お客さんを満足させるという意味では、ラーメンづくりもゲームづくりも一緒。ラーメン屋になるためのトレーニングマシーンになるかも」と、その可能性を話した。
湯切りの頂は、東京ゲームショウへの展示を目的に開発された。「湯切り」という行為が、「知ってはいても実際にやったことがある人は少ないのでは」と感じたことから開発がスタート。テボをプレイヤーに持ってもらうため、重さや麺の量などにもこだわって開発したという。
今回、間近で中村さんの「天空落とし」を見た「P+P」のメンバーらは、「湯切りは上半身を使うと思っていたが、中村さんは腕の先から両足まで、全身を活かして行うパフォーマンスで感動しました。ゲームの改良に役立てたい」と笑顔で話した。
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|