新型コロナウイルスの感染拡大防止による、国や県の外出自粛要請が続くなか、教育現場でも休校を余儀なくされている。
厚木市、愛川町、清川村の公立小中学校が休校になったのは3月上旬。2月27日に安倍晋三首相が記者会見で、全国の自治体に休校を要請したことを受けて始まった。当初は短期間の措置だったが、新型コロナウイルスの感染者が増加していくと、休校期間を延長。卒業式、終業式は教室で行うなど、緊急対応のなかでの巣立ちとなった。
年度が変わり4月に入っても、入学式に人数制限が設けられるなど、例年とは違うスタートに。4月7日に首相が緊急事態宣言を発令すると、教育現場は再び休校となり、現在に至っている。
小中学校の休校により、子どもたちは家庭で過ごす時間が増えているが、保護者らは長引く休校に心配の色を隠せない。「朝からずっと家にいて、勉強の遅れを取り戻せるか心配」、「子どもを外で遊ばせたいけど、外出自粛なので葛藤している」、「学校が休校なので、生活リズムが崩れ、規則正しい生活ができていない」など、学力や成長を心配する声があがる。
そのような中、本紙では、厚木市、愛川町、清川村のそれぞれの教育長に、長引く休校で不安を抱えている子どもたちに向けて寄稿を依頼。各教育長のメッセージを紹介する。
厚木市教育長 曽田高治「意味のない日なんてない」
厚木の子どもたちへ
♢ ♢ ♢
休校が続いています。さびしいと思います。友達と会えない、先生と会えない、部活動ができない、様々な想いをもって自宅で過ごしているでしょう。私も残念な気持ちでいっぱいです。
ただ、これだけは伝えたい。学校は休校でも、皆さんは間違いなく日々、成長しています。小学生、中学生、それぞれ年齢に違いはありますが、皆さん一人一人、心とからだは確実に成長しています。「学校がなかった時間」はありますが、そんな時間でも必ず成長しています。生きていくうえで無駄な時間、意味のない日なんて一日だってありません。「今日はこれができたな」「明日はあれをやってみよう」勉強でも家の手伝いでも遊びでもよいと思います。ちょっとでも、少しでも何かをやりとげてみてください。それは必ず「自信」になります。元気に笑顔で学校に行ける日が来たら、その「自信」を握りしめて、学校生活をスタートしてほしいと思います。
愛川町教育長 佐藤照明
「皆で今を乗り越えていきましょう」
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、保護者の皆様には、小中学校の臨時休業に伴う子ども達の見守りをはじめ、卒業式や入学式における参加者の制約など御理解と御協力をいただき、心より感謝申し上げます。
児童生徒の皆さんは、先生や友達に急に会えなくなり、通常とは異なる生活に不安を感じながら過ごしているかもしれません。普段当たり前だと思っていたことが、無くなってみて初めて、その重要性に気付くことがあります。来る5月5日の「こどもの日」は、皆さんの成長を喜びお祝いする日であると共に、いつも見守ってくれる人に感謝する日でもあります。
今、医療関係者をはじめ社会の人たちは、感染症の終息に向けて頑張っています。皆さんも家庭での勉強やお手伝いを積極的に行い、感謝の気持ちを伝えてほしいと思います。そして、皆で力をあわせ、学校再開に向け想いを共有しながら、今を共に乗り越えていきましょう。
清川村教育長 山田一夫
「上を向いて歩こう清川っ子」
清川っ子のみなさん元気に毎日を過ごしていますか。新型コロナウイルスが特に恐ろしいのは、感染したことがわかりにくく、知らず知らずのうちに友だちにうつし感染が広がってしまうという点です。私たちが初めて経験するものです。
生活リズムを組み立て明日のスケジュールを決めておくなど、早寝早起きをし、食事もしっかりとり、自宅学習だけでなく気分転換に好きなことや手伝いなどをし、身体を動かしましょう。
学校からタブレット端末が配布されていて、送信された皆さんの元気な顔や検温結果を担任の先生が確認しています。学校からは先生からのメッセージ、動画、問題集等が配信されていると思います。この機会に「自分で学ぶことができる力」をつけられたらいいですね。みなさんが希望や笑顔を失うことなく、今の自分にできることを考えて、感染拡大防止のために、しばらくの間がまんして、この危機を乗り越えていきましょう。
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