玉川地区自治会連絡協議会(加藤隆会長・15自治会)は、市の事業において得た賞金を活用し、先月下旬に地域内の75歳以上に新型コロナウイルス対策としてマスクを配布。費用の不足分を全自治会で補い、マスクの作製は地元の障がい者就労施設に依頼するなど、地域一体となった取り組みを行った。
玉川地区は、厚木市が実施した健康に関わる取り組みなどでポイントが貯まる『あゆコロちゃんGENKIポイント事業』で、昨年度地域ポイント賞を受賞。賞金10万円を得た。
玉川地区自治会連絡協議会は、これを地域還元に有効活用したいと使いみちを模索。その頃新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクがまったく手に入らない状態だったことから、特に同ウイルスに感染した際に重症化が懸念される地域の高齢者にマスクを配布する案が上がった。
さらに地域内にある障がい者就労継続支援施設『工房小野橋』(伊吾田弘所長)でマスクの作製ができることがわかり、打診したところ「地域に貢献できれば」と快諾。取り組みが動き出した。
同地区内に暮らす75歳以上は550人。1人に対して2枚ずつマスクがいきわたるようにするためには10万円以上の経費が掛かるが、資金の不足部分は多くの自治会長から「各自治会で負担しよう」という声が上がり、補填。先月中旬に手作りマスクが完成した。5月19日には、加藤会長から代表して玉川地区しあわせクラブ会長の荻山清治さん(厚木市七沢在住)にマスクが手渡された。
荻山さんは、マスクを手に「思った以上にしっかりできていて、柄もよく使いやすそう」と笑顔で話した。
加藤会長は、「この地区はGENKIポイント事業の成績がよかったように以前から健康への取り組みなど高齢者に対して手厚い支援をしています。新型コロナウイルス感染症を終息させるためには、今後も一人ひとりが新しい生活様式を実践していくことが大切。今回の活動が対策の一助になれば」とコメント。
さらに「今回の取り組みは、地区内各自治会の理解と協力とともに、同じ地域で活動する工房小野橋さんとの協働など、地域が一つとなってできたことが大きい。皆さんに感謝したい。これからも地域を盛り上げていきたい」と笑顔で話した。
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