愛宕社での撮影の様子
厚木市指定無形民俗文化財相模里神楽垣澤社中が、「映像配信プロジェクト」を始動させた。
コロナ禍で多くの祭礼や公演が中止になるなか、県の文化芸術活動再開加速事業補助金を活用して映像を作成。ＹｏｕＴｕｂｅで配信を行おうというもの。神楽の魅力を広く伝え、古典芸能全体の活性化に繋げるとともに、地元で撮影し地域の魅力も発信することで恩返しも図る。
10月31日、11月１日には厚木市上荻野の岸邸や同七沢の愛宕社、愛川町中津の古民家山十邸で撮影を行った。
厚木市、愛川町の景勝地にて神楽を舞い、「森羅万象すべてに神は宿る」というコンセプトを元に、美しく艶やかな神楽作品を創作するという。神楽を舞った垣澤瑞貴さんは「今回は有名衣装デザイナーの衣装に都内の有名なヘアメイクさんをお迎えして、映像制作会社と垣澤社中みずき会において撮影を行いました」と気合が入る。
作品では、神楽殿やステージではなく自然の中で撮影することで、新たな神楽の魅力を表現。さらに完成後には、神楽に対する理解を深められるように、舞の解説や世界観、神楽の意義を語る動画も配信するという。
さらには「来年度、国際映画祭に出展する日本映画に出演予定があり、海外進出を視野に入れて制作していくつもり」と話す。また、現在募集中のショートムービーコンテスト・愛川レッドカーペットにも出品するという。＝関連・人物風土記
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