▽「大変な賞をもらってしまったと真っ先に思いました」と驚いたような照れたような表情。続けて「周りの方々のおかげだと思います」と感謝の言葉を口にする。短大を卒業して約35年。「園長先生らの子どもや親への接し方などを見ているとまだまだ勉強することばかりです」と謙虚な姿勢を崩さない。
▽自身が幼少期に面倒を見てもらった先生の影響で、小さい頃から自然に「将来は保育士」と思い続けていたそう。保育士になり一旦退職後、産休代替保育士などを経て愛歩保育園の立ち上げから携わる。「子どもの成長を職員で協力して分かち合える」それが一番の醍醐味という。
▽厚木市飯山で生まれ育った飯山っ子。自然に恵まれ、飯山観音など観光スポットがある地元は大好きという。日々の保育では、「あいさつをきちんと」「笑顔で声をかける」を心掛ける。行事などに追われ心の余裕を失いがちな時も「温和でいたい」と意識する。先日、同園で関わった発達障害で支援を必要とした子とその親から今年成人式を迎えたという報告が届いた。「卒園後も続くそうした関係性は宝物だ」とうれしそうに満面の笑みを浮かべる。
▽「人間形成には3歳までの環境の影響が大きい」ということを意識する。「強い精神力を養い生きる術を身につけ、たくましい子に育ってほしい。そのためにも仲間にも恵まれたこの園は、子どもにも保護者にも寄り添い安心できる場所であり続けたい」。
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