新型コロナウイルスの影響で、イベントや事業が中止、延期となっている今年度。各地域の自治会も状況は同じで、毎年実施している行事や総会が中止に追い込まれている。そのような中、各事業に使うはずだった予算を、別の形で有効活用している自治会がある。
厚木市の愛甲2・3丁目の約320世帯からなる坊中自治会(内山鏡二郎会長)は、市の補助金も活用することで、ハイブリッド型発電機を購入した。「この地域には高齢者も増えており、一昨年の台風を経験したことから、防災のために発電機を買い替えようと決めた。災害時に必要なのは情報。携帯電話が使えなくなると情報が入らなくなるから、電気の確保は重要」と理由を話す。さらに、それまで使っていた発電機は購入から年月が経っており、「電子機器には使えなかった。さらに、ガソリン式だったので、災害時に補給して使えるのかという不安もあった」という。
これらの理由から、同会では、昨夏に新しい発電機の買い替えを検討。プロパンガスを使用する発電機を購入した。新しい発電機は全高51cm、全長59・5cm、全幅37・5cm。操作が簡単で、インバーターを搭載しているため、安定した電気供給が可能となる。
「力になってくれる」
「この地域の避難所は東名中だけど、高齢者には遠い。近くの愛甲老人憩いの家に発電機を常備することで、ここに来れば電気の心配はしなくて済むようになる」と話す。災害時に電気を確保することで、炊き出しや暖房器具にも使える。内山会長は「一番は災害が来ないことを願うが、災害が起きた時には、力になってくれる発電機だと思う」と話す。
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