厚木市立愛甲小学校(川口千秋校長)が「令和3年度子供の読書活動優秀実践校」として、このほど文部科学大臣表彰を受賞した。図書委員会の活動をはじめ、地域ボランティアとの連携などが評価された。
子供の読書活動優秀実践校とは、特色ある優れた取り組みをする学校、図書館、団体、個人を文科大臣が表彰するもの。2002年度から始まり、子供の読書活動への関心と理解を深め、意欲を高める活動を推進するために行われている。
愛甲小では、児童の読書を推進するために「梅雨の読書週間」と「秋の読書月間」を毎年実施。図書委員や教諭の推薦本を紹介したり、読んだ本の冊数をクラスで競う取組みを実施している。
さらに、図書委員の自主的な活動が顕著で、推薦本のポップやポスターづくり、ブックエンド、図書館のルールブックの作成など、児童のアイデアや要望をどんどん取り入れている。市内の小中学校では珍しく、本の貸し出し管理にパソコンを導入しており、図書委員になるとバーコードを使って貸し出し作業ができるということも図書委員が人気を集める理由の一つという。今年度の図書委員会で委員長を務める渡邊美優さんと副委員長の佐藤莉緒奈さんは「たくさんの人に本の楽しさを知ってもらって、本を好きになってもらいたい」と今年度の活動に意欲を燃やす。
地域ボラの読み聞かせ
同校の読書活動の特徴として、保護者や地域の有志から成るボランティアグループ「なしのみおはなし会」との連携がある。同校では、毎日「朝読書」の時間を設けており、木曜日は同会のメンバーが各クラスで読み聞かせをする活動が10年以上も続いている。学校司書の吉田紀子さんは「おはなし会の方は子どもたちが選ばないような本を読んでくれたりするので、子どもたちの世界が広がっていると感じる。読み聞かせの本に関する子どもたちからの問合せも多いです」と話す。
特色ある活動が評価されたことについて、吉田さんは「大人がやっているのではなく、子どもたちが自発的にやってきたことがずっと繋がってきているのだと思う。これまでの児童の頑張りが評価されたと思うととてもありがたいこと」と話す。
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