厚木市は、2004年頃から「あつぎ卒煙プログラム」と題して市民の禁煙を無料でサポートしている。
プログラムは、まず初めに保健師による面談を実施。喫煙による健康への害や禁煙のメリットを伝え、スモーカライザーで呼気の中の一酸化炭素濃度を測定。相談者の生活パターンや喫煙歴によって適切な禁煙方法を一緒に考える。そして実際に禁煙をスタート。1週間後、1カ月後、2カ月後、3カ月後に面接や電話、メールなどで禁断症状への対策や禁煙継続のコツなどをアドバイスする。
2016年度は5人、17年度は6人、18年度は7人、19年度は6人、20年度は2人の市民が参加。担当の職員によると、たばこの値上がりや喫煙できる場所の減少などにより肩身の狭い思いをすることが多くなったことを禁煙の理由に挙げる人が多いという。ただ、本音では自信がなかったり、何度か自分でチャレンジしてみたものの挫折した経験があることで禁煙に踏み切れないでいるケースが多いため、初回の面談で禁煙の動機付けをしっかり行い、背中を押している。
「あの頃に戻る気はない」
2019年にプログラムに参加して”卒煙”した男性(70)に話を聞いた。20歳の頃から喫煙していたというこの男性。当時は1日1箱ほど吸っていた。男性は、たばこを買って、吸う場所を探すという喫煙習慣に毎日の生活が縛られていることに嫌気がさし、喉の腫れや痛みも相まって禁煙を考えるように。アミューあつぎの映画館の喫煙所でこのプログラムのステッカーを見かけたことをきっかけに参加した。ただその場で手帳に電話番号を控えてから半年ほどは電話をしなかったという。「自分でできると思っていたから」。今では、禁煙したことで喉の腫れや痛みはなくなり、嗅覚や味覚が敏感になり喫煙していた頃よりも食事が楽しめるように。そして「カラオケで声が出るようになった」と喜ぶ。「この快適さを考えると喫煙していた頃の生活に戻る気はない」。それでも昨年、1回目の緊急事態宣言が発出された頃、家の中で何もやることがなくなってしまった時に手を出してしまったという。男性は、そんな経験をふまえながら「偉そうなことは言えないけれど」周囲の喫煙者に禁煙を勧めているという。
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