静岡県熱海市の伊豆山地区で発生した土砂災害を受けて、厚木市消防本部は7月3日から12日にかけて、救助隊と後方支援隊の35人を現地に派遣した。
第1次〜4次と続けて現地で活動を行った救助隊。災害直後は倒壊の少ない建物など、生存の可能性が高いとされる場所を捜索し、それ以降は土に埋まっている行方不明者の捜索を中心に行った。
第2次派遣隊として、6日から8日まで現地で救助活動に参加した佐藤祐紀夫隊長は「途方もない土砂の量だったが、重機が入ることもできず、ひたすら人海戦術で土砂をスコップで掃き出していった。粘土質の土はすくってもスコップから離れないほど。暑さと精神的な辛さを感じながらも最後まで諦めることなく活動した」と振り返る。隊長としては、過酷な環境の中で隊員の体調管理にも神経をすり減らした。「体力的、精神的に非常に厳しい状況だった。けがや感染症などの二次災害を防ぐために薄着になることもできない。そのような環境でも『絶対に家族のもとに帰す』という強い使命感を持って活動した隊員には感謝したい」と話した。
さらに、同期間を第1次〜3次に分けて派遣された後方支援隊は、現地で救助隊員が寝泊まりできるテントの設営や食事の提供など、隊員が活動に専念できるための安全な場所の確保に努めた。第一次派遣隊として現地入りした石黒光輝隊長は「大変な現場で隊員が戻って来て、心を落ち着ける場所、やすらぎの場所を提供できるように意識した」と話す。
7月13日午後4時現在の行方不明者は17人で、現地では引き続き消防、警察、自衛隊が捜索活動を続けている。
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