県立厚木北高校が第103回全国高校野球選手権神奈川大会で、18年ぶりのベスト16に進出した。7月22日にサーティーフォー保土ケ谷球場で行われた5回戦では、県内屈指の強豪・横浜を相手に1―11で敗れたが、地元の声援を胸に健闘した。
試合は序盤から横浜の攻撃に手を焼いた。1回こそ無失点で抑えたものの、2回に2点、4回に1点、5回に2点と確実に点差を広げられた。厚木北は3回に相手のエラーの隙に1点を返す。その後も3塁まで走者を進めるなどチャンスを作るが、ここ一番で一本が出なかった。7回にさらに点差を広げられると、コールド負けを喫した。
好機生かせず「悔しい」
横浜との大一番を終え細川泰誠主将は「前半はピッチャーが2点、3点で抑えてくれて、その中で1点を返せたのは良かったが、自分たちで作ったチャンスを生かしきれなかったことは悔しい。相手は格上だったが、自分たちのバッティングができれば良かった」と唇を噛むと、「あとは、後輩に自分たちの結果以上をめざして頑張ってほしい」と話した。「1年の時から21人で頑張ってきて、言い合える仲間だったので、練習でも徹底してやってきた。それをこの夏しっかり出せたことは嬉しい」と振り返った。
「かなりの成長」
嘉藤有紀監督は「力負けした。それでも選手たちはよくここまで勝ち残ってくれた。このチームがここまで来れたことはかなりの成長だと思う。よく頑張ったなと伝えたい」と選手を労うと、「これからも厚木が元気になるように、厚木北高校が良い報告をできるように邁進していきたい」と力強く話した。
地元自治会も応援
夏の大会で18年ぶりのベスト16に進出した地元の高校を応援しようと、子中自治会の下荻野寿会(村松進司会長)と子中青友会(五十嵐勇会長)が試合前日の21日、急遽横断幕を制作。試合当日の朝、バスに乗り込み学校から球場に向かう選手たちにエールを送った。
横断幕の制作を思いついた寿会の渡辺篤副会長は「夏の5回戦は18年ぶりと聞いて応援しようとみんなに声をかけた」と話す。選手の出発を前に、村松会長は「相手は神奈川を代表する高校。全力を尽くしてほしい」と話すと、制作した3枚の横断幕を広げ、約30人が「ガンバレ」「打倒横浜!」と声援を送った=写真下。
連合チーム 念願の初勝利
今大会では、厚木清南・愛川・中央農業の連合チームが結成4年目にして念願の初勝利を飾った。
7月13日の中栄信金スタジアム秦野で行われた試合では、厚木西と対戦。序盤は静かな展開だったが、4回から連合チームの打線がリズムに乗り、7対0の7回コールドで目標としていた初戦突破を果たした。石井斗優哉主将は「これまで連合チームは夏の大会で勝てなかったけれど、自分たちの代で勝てたことは凄く嬉しい。大変なことはたくさんあったけれど、辛いことは1つもなくて、最高に楽しい3年間でした」と振り返る。
連合チームは17日に等々力球場で三浦学苑との試合に挑んだが、初回から失点を許し1対8で敗れた。石岡拓朗監督は「選手たちが失敗を恐れず伸び伸びとプレーし、120%の力を出してくれた。5人の3年生がチームを繋ぐ役割を果たし、力を見事に発揮してくれた」と話す。
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