左側がバッテリー、右のコンディショナーを通して使う
厚木市内で最大規模の避難所でもある荻野運動公園内に３月下旬、非常用蓄電池が設置された。避難場所になっている他の小中学校にも同様の蓄電池の備えはあるが、サイズはそれらよりも大きく、備えが一層強化された形だ。
この蓄電池の材料は、ＥＶの使用済みリチウムイオンバッテリー。電池を解体するリサイクルより環境に優しいという。
災害時に使われるサブアリーナや多目的室、会議室などで必要な電力の約３日分を蓄えられる。電圧などを調整するパワーコンディショナーを通して使う仕組みで、照明をつけたり、情報収集に欠かせないテレビをつけたりスマホの充電もできるようになる。これまで電気がストップした際は発電機を回すしかなかった。萩野運動公園では２０１９年の台風19号の際に避難所を開設、１８８人が避難した経緯もある。
今年度はこの蓄電池を常に１００％で充電し続けるため、太陽光発電も設置する。またＥＶに接続して電力を受けたり送ったりすることも可能になる。
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