厚木市全国県人会連合会の会長を務める 岡本 秀夫さん 厚木市金田在住 86歳
郷土愛で地域に活力
○…厚木市にある27の県人会が加盟する厚木市全国県人会連合会の舵取り役を今年４月から務める。６月12日には、厚木市文化会館で郷土芸能を披露するチャリティーイベントを３年振りに開催した。「新型コロナの影響でできなかった２年分の気持ちを込めた。多くの方に来ていただき、良かった」と満面の笑み。
○…同郷の仲間が集い、親交を深めるとともに、郷土文化で地域の活性化を図る同会。春の花見は中止となったが、この夏に開催が予定される「あつぎ鮎まつり」では、恒例となっている玉コンニャクの販売や各県の物産販売などでイベントに華を添える。「少しずつだけれど、やれることが戻ってきている」と、先々の予定を話す言葉にも熱がこもる。
○…福岡県出身。「夏は小倉の祇園祭が本当に賑やかだった。東京で人気のものがすぐ来る流行にも敏感な街だったね」と、郷里の思い出話に身を乗り出す。生命保険会社に勤務し、転勤がきっかけで30代で関東へ。都内や相模原市などにも住んだが、約40年前から厚木市に落ち着いた。「神奈川県のほぼ中央で、箱根や湘南、熱海などいろいろなところにすぐ行ける」と、利便性が魅力。さらに「山があって川があって自然が豊かなのに、災害にも強い。とても暮らしやすい場所だよ」と目を細める。
○…夫人を早くに亡くし、今は長男との２世帯暮らし。孫は２人で「昨年ひ孫が生まれてね」と相好を崩す。子どもの頃から運動好き。特に球技が得意で、卓球やテニスで汗を流し、ゴルフではホールインワンを経験したことも。「もう３年くらいクラブをにぎってないなぁ」と少し寂しげだが、「県人会の会員を増やして、47都道府県に広げたい」と、情熱は衰えない。
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