荻野運動公園のすべり台の奥にある野草園で、7月下旬からレンゲショウマが小さな花をつけ始めている。
玉のようなつぼみが下向きに花開き、蓮華の形は仏像の台座のよう。キンポウゲ科の多年草で「夏の妖精」「森の妖精」とも称される。青梅市の御岳山での群生が知られるが、神奈川県内では珍しい。野草園では20年以上前から咲いているという。例年咲き始めるとカメラマンが遠くから訪れ、花を囲むように撮影する日もある。
受付を担当する佐藤卓雄さん(84)は「例年1カ月は咲いています。まさに妖精。問い合わせも多いんですよ」と目を細めていた。同公園では7月下旬にヤマユリなども見頃を迎えている。
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