独立行政法人国際協力機構(JICA)の海外協力隊として、8月下旬からモンゴルに派遣される斉藤紹江さん(64)が7月30日、厚木市役所で山口貴裕市長を表敬訪問した。
斉藤さんは40年にわたる看護師としての経験を生かし、モンゴルの首都ウランバートル市で8月21日から2年間、末期患者や緩和ケアが必要な人のケアにあたる現地の看護師、介護する家族に対して技術の助言や指導を行う。JICAでの活動は、2001年にシニアボランティアとして派遣された南太平洋のサモアに続き2度目となる。
派遣に向け、モンゴル語の習得に励んでいるという斉藤さん。「緩和ケアを中心に、2年間現地で力になれるよう経験を生かしたい」と抱負を語り、現地では着物を着用したり童謡や子守歌を歌ったりして、日本の文化もPRしたいという。活動を終えて帰国した際は、地元厚木の医療機関で再び働きたいといい、「協力隊の経験を地域や職場、学校などで伝える機会があれば」と意気込んだ。
山口貴裕市長は「派遣先のモンゴルでは、実績ある斉藤さんの技術や知識を必要としている。体調には十分気を付けながら、その方たちのために力を発揮してほしい」と期待を込めた。
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