神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

平和への願い新たに 戦争資料、アミューで展示

文化

公開:2024年8月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
展示品を眺める来場者
展示品を眺める来場者

 終戦の日を前に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える「平和のための展示会」が、8月1日から5日までアミューあつぎのあつぎ市民交流プラザで開かれた。会場には、戦争経験者本人や遺族から提供されたあつぎ郷土博物館所蔵の資料が並んだ。

日章旗に寄せ書き

 壁に飾られた一枚の日章旗。兵役に就くために入営した人が戦地に持参したものだ。家族や親族、友人などと思われる人々の氏名に加え、「殉皇至誠」「滅私奉公」「国の為出て征く君の御武運祈る」といった寄せ書きがびっしりと書き込まれていた。

 今年は、依知小学校の校長遺族から寄贈された戦時中の児童らの写真も初めて展示。写真には、軍事訓練として竹刀を振る姿や、「決戦開墾田」という添え書きと共に、牛を引いたり米を植えたりする子どもたちの姿が写る。

「ゲリラ戦」ノ準備ヲセヨ

 会場には、寄贈者が入営の際に厚木町(当時)の洋品店であつらえた軍服や、上陸侵攻された際の交戦に備えて軍事訓練用に使われた木銃なども展示。戦争末期に市民に配られた戦時ビラには、「全国民ニ告グ」という書き出しに続いて「戦争ハ飽クマデヤルンダ」「国民ヨ直ニ『ゲリラ』戦ノ準備ヲセヨ」などと呼び掛けるメッセージがつづられていた。

 沖縄県平和祈念資料館が沖縄戦を経験した人の証言をまとめたパネルや、厚木市が市民から募ったピースメッセージカードも飾られ、時代を越えて平和を希求する声を伝えた。出口には短冊が置かれ、来場者が平和に対する願いを書き込んで笹竹に吊るす姿も見られた。

 来場者は「戦争の生々しさが伝わってきて、平和のありがたさを感じた」などと展示物を眺めていた。

市民から寄せられたピースメッセージ
市民から寄せられたピースメッセージ

厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6

水彩画の教室展

水彩画の教室展

アミューで5月29日から

5月24日

クイズやイベントが満載

クイズやイベントが満載

みやがせミーヤ館

5月23日

火災予防など楽しくPR

火災予防など楽しくPR

はしご車や救急車展示

5月23日

災害廃棄物保管へ協定

厚木市

災害廃棄物保管へ協定

市建設業協会が整備協力

5月23日

アカショウマ見頃

アカショウマ見頃

荻野運動公園の野草園

5月23日

総合計画策定へ意見募る

厚木市

総合計画策定へ意見募る

ぼうさいの丘公園などで

5月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

厚木・愛川・清川版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook