ムエタイの本場タイで5月下旬に開かれたアマチュア世界大会で、愛川町中津の水田勝眞(とうま)さん(菅原小5年)が優勝して階級別の世界一に輝いた。初出場となる世界大会にも物おじせずメダルを勝ち取った水田さんは、「優勝を目指していたのでうれしい。練習を頑張ってもっと強くなりたい」と話している。
アマチュア選手の登竜門となるこの大会には、50カ国以上から総勢約1100人が出場。日本からは書類選考を通過した19人が日本代表として参加した。
試合は1分半の3ラウンドで行われ、年齢・体重別の階級で頂点を競った。これまでの戦績が評価されて10〜12歳の部で日の丸を背負った水田さんは、昨年8月に練習でタイを訪れて以来2度目の海外試合となった。
準決勝はタイの選手と対戦し、相手のしつこい前蹴りに対してひざ蹴りで果敢に応戦。2ラウンドでKO勝ちを収めた。決勝で対戦したフランス人選手は「パンチと蹴りが重かった」といい、接近戦では首相撲を巧みに組み合わせて一進一退の攻防を繰り広げた。3ラウンドでは勝敗が付かず判定にもつれ込み、3対0で勝利を収めた。
「緊張したけれど、ガンガン攻めることができた」という水田さん。現地には家族も駆け付けて声援を送り、「試合中に声が聞こえてきて力になった」と振り返った。
自分の身を守るため
キックボクシングの選手だった父・眞一郎さん(42)の影響もあり、「自分の身は自分で守りたい」と4歳でムエタイを始めた。現在は弟の勇瑠(たける)さん(5歳)と共に、厚木市と愛川町にある新興ムエタイジムで週6日のトレーニングに汗を流す。眞一郎さんからも戦術の手ほどきを受けるなど、さらなるレベルアップに向けてどん欲に技術を吸収している。
「試合で相手に勝つことがモチベーションになる」という水田さん。競技を始めたことで「自信がついたし、いろんなことに積極的になれた」と精神的な成長を実感している。ムエタイ界の新星として注目される吉成名高選手や、同ジム所属の太田拓真さん・一航さん兄弟が憧れといい、「いつかプロになって、大田選手のようにジムを代表するような選手を目指したい」と夢を語った。
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