厚木版

『厚木讃歌』〜厚木市民の歌〜は、何処へ

声楽家・内田 忠行

掲載号:2016年8月19日号

 今から30年前のことです。厚木市制30周年の時に作った中村千榮子作詞、石井歓作曲『厚木讃歌』という素晴らしい曲がありますが、何処へ行ってしまったのでしょうか。今は耳にすることもなくなってしまいました。石井歓先生が作曲した直後、当時の市長、市議会に提出するのに、詩と楽譜を提出してもわかりにくいだろうと云うことで、先生宅で、先生のアドヴァイスを直接頂き、私がデモテープを吹き込みました。

 此の楽譜は1987年10月10日、私のオペラデビュー20周年記念リサイタル『厚木市民コンサート』の中で、昭和音大女声合唱団を私が指揮をして文化会館大ホールに響かせました。当時の厚木市は芸術文化の振興が盛んでした。

 話はかわりますが、町田市の玉川学園では夏祭りにベートーヴェン作曲第9交響曲をフラッシュモブ形式で合唱合奏しています。今年で3回目となるこのフラッシュモブは、ある町田市議の発案で実現したもの。私も昨年から協力させていただいておりますが、2020年の東京オリンピックには町田市の一大文化プログラムとして発信しようという試みです。今年は7月29日・30日の午後9時ごろから開催されましたが、此のような芸術文化の香りのする行事が厚木市にも県央にも、そして全国にも拡がっていって欲しいものです。

 民間から起こり、行政が其れをバックアップして行けるような社会を作って行かねば、芸術文化の発展は望めません。

 芸術家たちは、それぞれが勉強し、各地のコンサートを工夫を凝らして開催しています。クラシック界、芝居の世界などでは、出演者がチケットを売り歩いてステージを成り立たせているのが現状です。

 このたび、多くの真面目に取り組んでいる有能な芸術家を支え、神奈川県の県央音楽文化の発展を願って「県央音楽家協会」を結成します。9月にはお披露目を予定していますが、もっともっと音楽文化、芸術文化を広げていきたいと考えています。お披露目では、『厚木讃歌』も披露したいと思います。

 どうか県央の、日本の芸術文化の発展のため、お力を貸して下さい。

 (声楽家・美しい日本の歌を歌う会本部長・元厚木市教育委員会教育委員長・元昭和音大声楽&ミュージカル准教授)

内田 忠行

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