厚木市内での起業促進や、地域経済の発展、雇用機会の創出を目的に2008年度から行われてきた「あつぎ企業スクール」が、今年で10回目を迎えた。これまでに403人が受講、すでに67人が市内で起業している。
スクールでは、開業の手続きから創業計画書の作成まで、経営、財務、人材育成、販路開拓の知識を幅広くレクチャーしている。今年度は、男性15人、女性22人の計37人が受講。最終日の10月7日には、全6回の集大成となるビジネスプランを発表した。
発表されたプランは、ネイルサロンやコインランドリー、ヨガ教室、ブルーベリー農園などさまざまで、具体的なプランも多く見られた。
厚木市が「夢を応援したい」という想いから始めた同スクール。これまでに、飲食店や歯科技工士、介護サービスなど、67人が夢を実現させてきた。担当の市産業振興課によると、「受講生の中には『こんなに大変なのか』と思う人もいれば、『何をすべきなのか』を習得する人もいる」という。同スクール事業は、今後も継続していく予定。
市内で念願のイタリアンオープン
市内中町でイタリア食堂「FRANCO」のオーナーシェフを務める古澤(こさわ)健太郎さん(39)は、第6期卒業生。35歳のときに母親のすすめでスクールを受講した。「下積み時代に経理や原価計算などは独学で学んでいたので、復習の意味で受講した」と話す。
古澤さんは大学卒業後、事務職の仕事に就くも、得意だった料理の仕事をしたいと、働きながら夜間の料理学校に通い、27歳のとき都内のイタリアンレストランで働き始めた。10カ所のレストランで修業を積み、15年6月、念願だった自店をオープン。現在、3年目を迎えている。
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