タウンニュース厚木版元旦号で掲載した、新春市長インタビューの続きを紹介します。小林常良厚木市長に、新東名厚木南インターチェンジ開通について、4月からの新年度の予算編成、まちづくりについてうかがいました。
――まもなく、新東名の海老名南ジャンクション(JCT)〜厚木南インターチェンジ(IC)区間が開通します。これにより見込めることはありますか。
「海老名南JCTから厚木南ICまでの開通だけでは、限定的な効果にとどまると考えています。しかし、既に開通している豊田東JCTから御殿場JCTに接続する2020年には、交通の分散化や通過交通の排除が進むことにより市内幹線道路の渋滞が緩和。市民の皆さまの利便性の向上、企業などの生産性の向上などが実現できるものと期待しています。
本市では、新東名高速道路の開通をまちづくりの大きな契機として捉え、厚木南ICと東名高速道路の厚木ICの周辺を南部産業拠点と位置付けて新たな産業用地の創出を目指しています。昨年11月には、酒井地区の地権者などによる土地区画整理組合設立準備委員会と事業運営に当たる業務代行予定者との基本協定が締結されました。今後も引き続き、企業誘致による新たな雇用の創出や人口増などにつなげられるよう支援をしていきたいと考えています」
財政の健全化着実に推進
――4月からはじまる新年度に向けて、現段階での予算編成や市税収入の見通しは。新しく動く事業の予定や今後の展望、重点施策はありますか。
「歳入の根幹である市税収入については、固定資産税や都市計画税の評価替えの影響もありますが、『選択と集中』により限りある財源の効率的な活用に引き続き取り組み、財政の健全化を着実に推進してまいります。
2018年度から「あつぎ元気プラン」の総仕上げとなる第4期実施計画がスタートします。将来都市像『元気あふれる創造性豊かな協働・交流都市あつぎ』の実現を確実なものとするため、今回の予算編成では【1】人口の将来展望を実現する『地方創生』の推進【2】誰もがいきいきと生活できる『地域包括ケア社会』の実現【3】将来にわたって活力あるまちであり続けるための『都市基盤整備』の推進【4】 防災・減災対策の強化による『安心・安全』の推進【5】『2020年東京オリンピック・パラリンピック』を契機としたレガシーの創出【6】『中心市街地』の魅力や利便性の向上――といった6つの重点プロジェクトを掲げています。
『現状維持は後退であり、時代の流れを意識し、常に一歩前を進んでいく』ということを念頭に置きながら、この素晴らしい厚木市を次の世代へと引き継いでいくことを目指し、総仕上げに相応しい施策を進めていきたいと考えています」
市民協働のまちづくり
――最後に市長が考える「厚木の強み」を教えてください。また、今後はどのように発展させ、将来の厚木市をどのような都市にしていきたいとお考えですか。
「2014年の経営革新度日本一の原動力は、自治会を中心とした強い市民力でした。自治会連絡協議会は昨年、地方自治法施行70周年記念総務大臣表彰を受賞しました。これは『あつぎの市民力』が、国から認められた大変誇らしいことです。私が目指してきた市民協働のまちづくりは、市民の皆さまの市政への積極的な参加なしでは成し遂げられません。市制施行60周年の節目には、市民ふれあい都市を宣言させていただき、地区ごとにもそれぞれの特性に合った宣言をしていただきました。本市の強みである道路交通網を生かしたまちづくりや中心市街地の活性化とともに、人と人とのふれあいを通した温もりあふれる『元気なあつぎ』をさらに育んでいきたいと思っています」
(おわり)
厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>