厚木中央公園西側にある28個の「噴水球」が、故障のためすべて取り壊し撤去される計画であることが分かった。市が10月5日の市議会全員協議会で報告した。中心にある池を埋めて、多目的に利用できる広場として暫定的に整備される見通し。
厚木中央公園は、市役所の北側にあり、鮎まつりをはじめ各種催しの中心会場になることが多い公園。災害時には避難広場として利用できる防災機能を備えている。
噴水球があるのは、公園西側の憩いの広場。直径2メートル、約2・8トンの噴水球28個が、20m四方の池を囲んで並ぶ。1997年4月の公園全面開園に合わせて設置され、21年が経過した。当初は夜に青や緑色にライトアップされ、夜を彩るオブジェとして活用。特徴的なデザインで、訪れる人たちの目を引いていた。
市公園緑地課によると、取り壊しの主な理由は、今年8月の台風で地下室が浸水したことによる電気設備の故障。修理に概算で6000万円以上がかかることなどから復旧を断念した。
故障前の噴水は、日中午前10時から午後4時までと、夜間のいたずら防止対策として午後10時から翌日朝4時まで、水を出していた。同課によると公園の維持管理費として、年間約450万円がかかっているという。
噴水球と池がある約1600平方メートルの敷地については、撤去と埋め立てが行われ、暫定的に多目的広場として整備される計画。工期などは未定で、市議会の議決を経て、着工される。同課では公園の全面リニューアルも視野に検討しているところで、重田真人課長は「市民のみなさまのご意見を頂きながら、今後の検討に入りたい」とコメントした。
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