地域住民の日常生活に必要な移動手段の確保を目的とした、地域コミュニティ交通の実証実験が、荻野地区(まつかげ台・みはる野・鳶尾地域)で始まった。11月12日から12月22日(土)までの期間中、大型タクシーが指定のルートを循環し、運行システムの実現性について検証する。
実証実験は厚木市が実施。市内には本厚木駅や愛甲石田駅を中心に、高密度なバスネットワークがあることから、今回の実験では、駅などへ直接アクセスする一般的なコミュニティバスではなく、主要なバス路線間の隙間を補うような、コンパクトなエリア内での移動手段となる新たな交通システムの構築を模索する。
路線は鳶尾ルート(月・水・金に運行)と、まつかげ台・みはる野ルート(火・木・土に運行)の2つ。それぞれ一周約6Kmで、公共施設やスーパー、病院など日常生活で利用の多い場所を中心に、地域住民らと協議して設定した。運賃は無料。地域住民であればだれでも乗車できる。
大型タクシーの乗車可能人数は8人。午前9時発から午後4時発まで、1時間おきに一日7便を運行する。運行業務は(株)相模中央交通が行い、一般社団法人コミュニティカフェ荻野(土谷知男代表理事)のメンバー15人が輪番で同乗。運行補助員として利用者の乗り降りをサポートする。
土谷代表理事は「医療や買い物など日常の生活に困っている地域はほかにもあるので、次につなげるためにも今回の実験を成功させたい」と話す。
市は利用者や地域住民を対象としたアンケートを実施し、移動ニーズの把握や採算性、運行システムなどを検証。将来的には道路運送法の許可を得て、有料の運行を想定した地域コミュニティ交通の導入方法を検討する。市まちづくり計画部都市計画課の小堺信二課長は「普段あまり外に出かけない高齢者などに、どれだけ外出してもらえるか、需要があるかを探っていきたい」と話した。
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