市内上荻野のNPO法人昭和歴史館(=相州美術/遊佐省三理事長)が、『昔懐かし昭和映画のポスター展』を開催する。アミューあつぎ5階で2月14日(木)から18日(月)、午前10時から午後5時(最終日は正午)まで。入場無料。
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東映・東宝・松竹・大映・日活に、アニメ・洋画などの同館所蔵約3000枚の中から可能な限り展示するという。「幸せなら手をたたこう」(坂本九主演/大映)や「若い人」(石原裕次郎主演/日活)など、懐かしいポスターがずらりと並ぶ。
主催・問合せは昭和歴史館【電話】046・291・2100へ。
膨大な所蔵品封筒を発見
今回注目されるのは、同時に展示される1940年東京オリンピックに関する当時の資料。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて機運が高まる中、遊佐理事長の息子・貴幸さんが、古い陸上競技の写真を探すため歴史館の所蔵品を整理している最中に『1940東京オリンピック』と書かれた封筒を見つけた。
同五輪は、開催されていればアジアで初開催となる大会だった。誘致に成功し整備が進められていながらも、日中戦争などの国際情勢などもあり、日本が開催権を返上した幻のオリンピックだ。
『幻の五輪』資料見つかる組織委 會報に著名人も
資料は、『XII TH OLYMPIAD TOKYO 1940』と書かれた世界に向けたとみられるパンフレット、辞令証書、『第十二回オリンピック東京大會組織委員會』と書かれた便せんに手書きでびっしりと書かれた競技規則=写真下左=と日本・世界最高記録、同組織委員会の會報などが束で出てきた。同組織委員会事務局の、穂積豊という人の所蔵物だったと見られる。
會報は第一號(昭和12年4月15日付)から四十五號(同13年7月20日付)があり、議事録や人事、予算などが記されている。第一號には、會長に徳川家達公爵、副會長に当時の東京市長・牛塚虎太郎、委員として柔道の祖ともいわれる嘉納治五郎、また海軍次官・山本五十六の名も見られる=写真下右。第三十八號では、オリンピック招致に尽力した嘉納治五郎が氷川丸船上で逝去したことが報じられている。第四十五號の5日前、7月15日に政府から牛塚東京市長へオリンピック中止の命が下り、開催権返上となった。
ポスター展ではこれらの資料が展示されるほか、手に取って閲覧できるように、コピーも用意される。メルボルンオリンピック、レスリングで金メダルを獲った笹原正三選手が実際に身に着けた日本選手団の赤いブレザーなども展示される。これらを発見し、急遽展示することを決めた貴幸さんは「たくさんの人に見てもらえれば。東京オリンピックに向けて、希望や夢など、明るい前向きな気持ちになってくれたらうれしい」と話した。
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