全国的に問題となっている保育士不足。厚木市は、保育士不足改善へ向け、2019年度当初予算案の主要事業に「保育士応援・サポート事業」を掲げている。新規事業として保育士手当や保育士雇用の補助金が盛り込まれ、市内認可保育所及び小規模保育施設における人材の確保、定着や離職防止の促進に注力する。
保育士応援手当助成金
「あつぎ手当」と呼ばれる同助成金は、市内認可保育所と小規模保育施設に就労している主任以下の保育士、神奈川県限定で就労する保育士、保健師又は看護師に対し、年間一律6万円を助成するもの。対象予定数は600人で、3千600万円の予算が計上されている。市が保育士にこのような手当を助成するのは、神奈川県内で初の取り組み。これは保育士の処遇改善を図り、就労継続を支援するもので、手当は各保育施設を経由し、12月の給与に上乗せされる。
市保育課では3月に全園へ対し「保育士は不足しているか」とのアンケートを行ったところ、合計で「118人不足している」との回答があったという。同課の笹生民雄課長は「保育士の離職率を減らし、新たな人材確保につながれば」と話す。
保育士雇用サポート事業補助金
同補助金は、認可保育所及び小規模保育施設の運営法人等に対し、 新たな保育士の雇用や、現在就労している保育士の就労継続のために実施する取り組みに係る経費の一部が補助されるもの。
対象となるのは【1】住宅手当、資格手当及び特殊業務手当、【2】募集広告に係る経費、【3】採用に係る人材紹介会社等への紹介手数料、【4】大学、短大等への出張旅費。補助額は、認可保育所が上限75万円(32施設)で、小規模保育施設が上限60万円(15施設)で、予算計上額は3千300万円。
同課によると「18年度までの補助金を再構築したもので、総額自体は変わらない」という。補助期間が終了した事業や、見直しされた事業の補助金などが回される。そのほか、AED設置のリース代の補助や、昨年8月から公立保育所で試験的に導入された紙オムツの処理費用の補助などが、新たに追加される。
当初予算案は3月26日(火)の本会議で採決される。
定員417人増
なお、4月から認可保育所3園▽翼咲(つばさ)保育園(妻田南)▽カミヤト凸凹保育園(上依知)▽ポノ保育園(田村町)、小規模保育施設6園▽妻田フェルマータ小規模保育園(妻田北)▽プリンス保育園本厚木(旭町)▽関口フェルマータ小規模保育園(関口)▽Ty厚木保育園(恩名)▽サンライズキッズ保育園厚木園(関口)▽厚木はないろ保育園(寿町)が開所される予定。
問合せは同課【電話】046・225・2231へ。
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