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消防署 相模川で実践救助訓練 現地実施で確実性アップ

社会

公開:2019年4月19日

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 管轄区域に一級河川・相模川をかかえる厚木消防署と厚木北消防署が4月9日・11日に、水難事故に備え実際に同河川で「救命ボート取扱訓練」を行った。現地で行うことで、より実践を想定した訓練が可能になり、確実性のアップにつながるという。

 今回訓練に参加したのは、厚木消防署と北消防署に所属する救助隊、消防隊、救急隊、指揮隊の隊員で、9・11日(10日予定が荒天のため順延)各約20人。市内金田2155番地東側の相模川で、救命ボート取扱訓練を実施した。

 これは同署が管轄区域に一級河川の相模川などを受け持つことから、水域での危険性と地形などを把握し、水難救助事案における安全・確実かつ迅速・円滑な救助活動の習得や技術の向上を目的としたもの。特に同河川ではこれからの時期、鮎釣りの解禁やバーべーキュー等のレジャー客の増加、台風などにより、例年水難事故が一番多い季節を迎える。

現地での訓練は貴重

 現地での訓練は、一級河川等がある市町村では他の自治体でも行われているという。同署の廣田竜一高度救助隊長(51)によると、「実際に現地で水難救助対応訓練が行えるのは、実践を想定できるので非常に意味がある」と話す。しかし、さまざまな河川を取り巻く状況や許可関係の制約もあり、同河川での訓練は、現状は年1回程度に限られている。

 訓練は、2日にわたり隊員を分け実施。水難事故を想定した救助訓練で、救命ボートの取り扱いや操船方法、水深を調べる機器の使い方などを確認した。

 当日は、新たに導入した水難救助車の操作確認からスタート。隊員は、声を掛け合いながら同車に積まれた救命ボートの積み下ろしや組み立てを確認し、行動後反省点を挙げ改善を図った。続いてボートに乗り込み操船訓練へ。操縦や水深確認などを係に分かれ行った。

また川岸では、空気銃で救助ロープを扱う訓練も実施。これは救助するために対岸までロープを張ったり、着水すると膨らむ浮き輪を要救助者の近くに届ける際などに使用するもの。風の状況や水の流れの状況などを読み、的確な場所に打ち込むことが必要なため、訓練は欠かせない。

 参加した志村知哉消防副士長(28)は「この訓練に参加するのは6回目。実際の事故での救助経験もあるが、一刻を争う状況下で冷静な判断をし、訓練の成果を出すためには、このような現地での訓練は非常に重要。特に相模川は、見た目よりも流れが速く、岸の近くでも急に深くなる箇所が多い」と気を引き締めていた。

 同市消防本部が、2018年に出動した水難事故は14件。例年夏ごろに増え、特に相模川は子どもの事故が多いため、「川で遊ぶ際は、保護者の方が絶対に目を離さないでほしい」と注意を呼び掛けている。
 

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