3月23日(水)に開幕する第83回選抜高校野球大会(主催/(財)日本高校野球連盟)に出場する横浜高校には、チームの勝利を陰で支える「ノッカー」がいる。市内伊勢原在住の山田晴也さん(17歳)がその人だ。
3年ぶり13回目のセンバツ出場を決めた同校。全国大会には18人の登録選手に加え、10人ほどの補助員がチームに帯同する。晴也さんは背番号が与えられる18人には入れなかったが、チームの部長から試合前に行われるノック練習の担当「ノッカー」を任された。
ノック練習は、ノッカーが打ったボールを内外野手が処理する守備練習で、甲子園では試合前に行われる。試合への出場はかなわない晴也さんだが、「甲子園は皆の目標。試合に出られない選手も応援など各自の役割をしっかり果たし、勝利に貢献したい」と話す。
小学2年生のころに野球を始めた晴也さん。軟式少年野球チーム「伊勢原ジュニアホークス」に所属し、投手や捕手としてチームの主軸を担った。中沢中時代には「ひまわりベースボールスクール」(平塚市)で野球の腕を磨き、試合では三塁手としてレギュラーの座をつかんだ。
そんな実力が認められて横浜高校から声がかかり、晴也さんは同校へ進学。今まで当たり前のようにスタメン出場を続けてきた晴也さんだったが、強豪・横浜高校に入学してくる選手の大半が中学で4番を打っていた選手ばかりだった。
晴也さんの父・正行さん(49歳)は「中学まではチームの中で存在感もあったと思うが、高校ではまったく目立たない。横浜高校はそれだけレベルが高いと感じた」と当時を振り返る。
厳しい練習に耐え、着々と力をつけていった晴也さんだが、これまで試合で活躍する機会はほとんどなかった。「中学までは味わうことのなかった挫折によって学べたことは多いと思う。横浜高校に進んで良かった」と正行さん。
甲子園のノック練習は7分間。「短い時間ですが、甲子園の土の上で全力を出したい」。勝利のため、晴也さんは笑顔で誓った。
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