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「原発の不安なくなるまでは」

伊勢原市が阿夫利荘(大山)で被災者受け入れ開始
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避難所で子どもの世話をする松浦さん(左)と伊勢亀さん
避難所で子どもの世話をする松浦さん(左)と伊勢亀さん

 伊勢原市は、東日本大震災で起きた東京電力福島第一原発事故の影響を避けるため、原発周辺住民の一時的受け入れを3月19日から開始した。避難場所となっている市老人福祉センター「阿夫利荘」(大山195)には21日までに3家族11人が入所した。

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 受け入れは、市内に親族がいる人を優先に行われ、入所者たちはダンボールで仕切られた2階フロアでそれぞれ生活を送っている。寝床と入浴は用意されるが、食事は各自がスーパーなどで調達している。

 「こちらのスーパーには商品がそろっていて助かります」と話すのは福島県郡山市から家族で避難してきた松浦直子さん(31歳)。原発から約60キロ離れた所に住む松浦さんは長男(2歳)、長女(6カ月)、両親の5人で19日にやって来た。「子どもがヨーグルトを食べたいと言っても郡山にはなかった」と松浦さん。松浦さんの母・伊勢亀幸子さん(64歳)も「むこうには毛染めくらいしか売っていなかった」と話す。

 松浦さんは11日の地震発生時、地元のショッピングモールで買い物の最中だった。「立っていられない状況。子どもとあわてて外へ出たら全壊した家屋、はがれ落ちたマンションの壁でぺちゃんこになった自動車、粉々に割れたガラスウィンドウなどが目に飛び込んできた」と振り返る。

 幸い家族は無事だったという松浦さんたちだが、郡山の自宅には職場の指示で自宅待機する夫と伊勢亀さんの母・妹が残る。「航空券の関係もあり全員で来ることはできませんでしたが、子どもたちに放射線の影響がおよぶのがとても心配だった」と伊勢亀さんは話す。

 阿夫利荘での生活について伊勢亀さんは「暖かい中で生活ができて大変ありがたいです」と話し、地元市民らが食料や水、おむつ、幼児向けの本などを寄付してくれたことについて松浦さんは「伊勢原の皆様の善意は本当に助かっています」と感謝を口にする。

プロ野球開幕「どこに余裕が」

 23日開幕の選抜高校野球大会に被災地から東北高校が出場することについては「大変な思いの中でプレーすると思う。応援したい」と2人は口をそろえる。

 一方で、プロ野球セ・リーグが今月開幕の見通しであることについて松浦さんは「この状況でプロ野球を見る余裕がどこにあるのでしょうか」と話し、伊勢亀さんも「心が狭いと言われるでしょうが、ナイターで使用する電力はどこで作られたものなのでしょう」と顔を曇らせる。

 今後について松浦さんは「原発の心配がなくなるまでは子どものためにこちらで生活したい」と話した。

 受け入れに関する問い合わせは市生活福祉課/【電話】0463(94)4711
 

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