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このほど練習回数が100回を迎えた合唱サークル「シューティングヴォイス」の代表

小田 賢一さん

八幡台在住 64歳
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「不自由」にとらわれない

 ○…脳梗塞で倒れたのは今から4年前。それから2年後に合唱サークル「シューティングヴォイス」を立ち上げた。60、70歳代を中心に10人ほどの仲間と週1回、中央公民館などで練習を行ってきた。このほど練習回数が立ち上げから100回目を迎えた。現在も半身マヒでつえが手放せない。「仲間の中にも体の不自由な人はいるが、これからもこつこつ活動していきたい。歌はリハビリにもなるし」と笑顔で話す。

 ○…「半身マヒになって見えてくるものがあった」。ある日のこと。リハビリ施設に向かうバスの中は、会話もなく静まり返っていた。「同じ境遇なんだから」と車内で歌をうたった。すると雰囲気は一変。数日後には皆で合唱や会話をするようになった。「気持ちは同じなんだ」。倒れる前には分からなかった、人の心が見えたと感じた。これが1つのきっかけとなって、シューティングヴォイスを立ち上げた。現在、市内の介護施設を訪れ、コンサートを開く。歌の披露よりも、見る人と一緒に楽しく歌う。「前向きに生きようというメッセージを伝えること」がモットーだという。

 ○…サークルの代表者という肩書きの一方、週に5日は、障害者の社会復帰を支援する職業訓練校に通うなど多忙な毎日を送る。訓練校では2年間かけ情報処理を学ぶ。卒業時は66歳。「その時、実際に仕事というわけにはいかないかもしれないが、自分にできることを探したいね」と元気な声で前を向く。

 ○…2人の息子は独立し、現在は1人暮らし。日々の生活のなかで最近感じるのは、隣近所や地域全体にあいさつや会話が減ってきていること。そんな現状から何が見えてくるのか。「人と人とのつながりがなくなってしまうのが心配。もっと交わらないと。そのために皆で歌をうたおうか」。穏やかな笑顔で誘った。
 

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