伊勢原市は夏の電力不足を乗り切るために、市庁舎や図書館など公共施設の利用制限を７月１日から９月30日まで実施する。
6月4日に市が策定した「伊勢原市節電対策の取組方針」に沿って行われる今回の措置。それによると、総合運動公園野球場と鈴川公園野球場のナイター設備、中沢中学校・石田小学校の屋外ナイター設備が期間中は使用できなくなる。市立図書館と子ども科学館は、通常の休館日のほかに、全日または半日の休館が実施され、文化会館は期間中、大小ホールの利用が一部制限されることになる（別表参照）。
同方針では、市庁舎・文化会館・図書館・子ども科学館の４施設の使用電力を前年比の20％削減、その他の公共施設では15％以上の削減が目標とされている。また、すべての公共施設での積極的な節電対策、市民に対する節電の呼びかけなども掲げられている。
これら４施設は、契約電力の合計が５００ｋＷ以上となっており、「大口需要家」として国から15％の節電が課せられている。市ではこれまでも照明や空調の節電、エレベーター利用の自粛などを行ってきたが、それでは節電が追いつかず、今回の措置に踏み切った。
昨夏の４施設における１時間あたりの使用最大電力が１，１２８ｋＷだったことから、今夏はこれを15％減の９５９ｋＷ以内に抑えなければならない。６月２日に経済産業省から市に届いた通知書によると、７月１日から９月22日までの間、この基準に満たなかった場合は１時間あたり１００万円以下の罰金が科せられることもあり、この夏、市は厳しい節電対応に追われることになりそうだ。
市の担当者は「公共施設の利用に際し、ご不便をおかけしますが、どうかご理解、ご協力をお願いします」と話している。
問い合わせは市企画調整課／【電話】０４６３（９４）４７１１まで。
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