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伊勢原版 公開:2011年9月23日 エリアトップへ

板戸の生活や歴史をまとめた冊子「郷愁」を書き上げた 竹内 文男さん 板戸在住 81歳

公開:2011年9月23日

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板戸の生き字引

 ○…大きな声で故郷の思い出をなつかしむ。「昔、自宅から平塚の海の音が聞こえたんだ」―。両手で海を描くようにしてそう話す。生まれ育った板戸の歴史や環境、かつての生活様式などをまとめた「郷愁〜幼き頃の故郷 板戸原風景」をこのほど書き上げた。現在、市立図書館で読むことができる。「ご近所にも差し上げたら『すごく懐かしい』と喜んでくれた。うれしかったなあ」と充実の表情だ。

 ○…少年時代は太平洋戦争末期と重なる。国民学校を卒業後は14歳で秦野の軍需工場に勤務した。終戦を機に工場が閉鎖してからは、しばらく自宅の農作業を手伝い、17歳で小田急電鉄に就職。退職までの43年間、小田原駅長など現場業務に従事したほか、本社では人事にも携わってきた。「自分は物を書いたり、記録することが好き」と話すように、定年後からは日記をつけ始めた。その日の天気や気温から日常の出来事、国内外のニュースまで幅広くまとめた。ダイアリーは20冊を超えた。

 ○…「郷愁」も書くことへの情熱から生まれたもの。3年前に執筆を開始し「80歳のうちに仕上げよう」と日々原稿用紙と向き合い、今年ついに完成。「若い世代の人たちに読んでほしい」と話す。今と昔で一番の違いは、との質問には「人間関係」と回答。かつて隣近所すべてが顔見知りで戸締りの習慣もなかったという。「現代は温かいお付き合いが希薄でしょ。今は助け合える人間関係がとくに必要だと思うんです」

 ○…現在、夫婦で暮らす。夫人は、取材中も夫の隣で一緒になって昔話に花を咲かせていた。「もっと板戸を詳しく記し、写真を入れるなど工夫を凝らした読み応えのある1冊を作りたい」と展望を語る夫に、「手伝えることがあればやりますから」とにっこり。伴侶に見守られながら今日もペンに情熱を込める。
 

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