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伊勢原版 公開:2012年6月29日 エリアトップへ

今年創立30周年を迎えた絵画サークル「水鈴会」で会員の指導にあたっている 坂本 郁子さん 高森台在住 87歳

公開:2012年6月29日

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絵はかすがい

 ○…1982年に水墨画の市民講座で知り合った有志で絵画サークル「水鈴会」を立ち上げ、同会が今年で30周年を迎えた。6月30日から市立図書館で絵画展を開催、会員12人が描いた風景画など15点ほどを展示する。サークルでは会員に絵も指導。「絵は楽しんでこそ。一人ひとりが個性を発揮して描くことが大事。私はちょこっとアドバイスするだけなのよ」。小柄な身体を大きく揺らして笑う姿が印象的だ。

 ○…長野県に生まれた。お絵かきの大好きな女の子で、高等女学校では美術部に入り、水彩画に夢中になった。卒業後は、地元の国民学校で教鞭をとり、その後24歳で結婚、横浜へ移った。「登山愛好家の夫と、山登りが苦手な私。正反対の2人だった」と新婚当時をなつかしむ。子育ても一段落して「夫婦共通の趣味をつくろう」と、35歳で油絵教室に通い始めた。教室の指導は厳しいものだったが、切磋琢磨しながら腕を磨いた。「横浜の市民展に5年連続で入賞したのよ。しかも2人同時にね」

 ○…税関に勤めていた夫が退職したのを機に、47歳で伊勢原へ。その後、夫が貿易会社に再就職し、海外転勤のため4年半にわたりパナマへ。今も自宅のアトリエには広大な運河を描いた油絵が飾られている。2人の息子は独立、現在は高森台に夫婦で暮らす。自宅では絵画展の準備に追われるが「主人も手伝ってくれるの」とうれしそう。

 ○…取材中、2人は並んで座り、こちらの質問にはていねいに答えてくれた。「あれはいつごろだっけ」「下の息子が中学生になった年よ」-。そんなやり取りを見ているとこっちまで幸せな気分になった。余談だが、夫婦円満の秘けつを尋ねてみると、「やっぱり共通の趣味があるといいわよね。記者さんも絵を始めたらどう」。優しい笑顔で勧めてくれた。
 

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