第29回読売書法展の調和体部門で読売準大賞に選ばれた 齊藤 紫香さん 高森在住 54歳
「書は私の分身です」
○…権威ある書道の公募展として知られる「第29回読売書法展」の調和体部門に応募し、初めて読売準大賞に選ばれた。8月25日には授賞式に出席。全国からおよそ3千点が寄せられたなかでの受賞に「思いもよらなかった。とてもうれしい」と喜びの表情を浮かべる。作品は、松尾芭蕉が詠んだ花の句から選んだ句を3枚の紙に書いたもの。「何度もやり直して大変でしたが、周囲の協力があったからできた。生徒さんや家族、周囲の皆に感謝でいっぱいです」と話す。
○…福岡県に生まれた。小学1年で書道を習い始めたが、室内でおとなしくするよりも、外で泥だらけになって遊ぶ方が好きだった。それでも習字の練習はやめるどころかどんどんのめり込み、高校に進んでからも書道部に入り腕を磨いた。当時は漢字よりも仮名が得意で、進路を決める際には恩師から「仮名を習うなら今関先生のところへ」と助言を受けた。高校卒業後は、仮名の大家・今関脩竹さんが教鞭をとる大東文化大学に進学、書の道を志した。
○…大学卒業後は海老名市の有馬高校で非常勤講師として生徒に書道を教えた。そこでご主人と出会い、26歳で結婚。長男が小学校へ上がるのを機に伊勢原へ移り住んだ。現在は、夫・息子と3人で暮らし、マンションの一室で書道教室を開いている。今回の受賞を自身の生徒たちも喜んでくれているそう。「今まで色々な趣味に手を出したけど、書道しか残らなかった。でも、そのおかげで今、とても幸せです」とにっこり。
○…学生時代に師事した今関さんは20年ほど前に他界。今関さんから学んだものは技術よりも、つねに書を学び書き続けるという姿勢だという。「書道は自分を表現できる唯一の方法、自分の分身だと思います。これからも研さんを積みながら書の道を歩みます」―。笑顔でそう誓った。
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