健康教育の推進に功績のあった学校などを表彰する今年度の県学校保健・学校安全・学校給食表彰。このなかで、桜台小学校(中村さゆり校長/児童数770人)が県学校給食特別優良学校に選ばれた。
この表彰は、学校給食を通じて食育を推進するなど、優れた成果を挙げた学校などに贈られるもので、県内の小中学校が対象。市教育委員会から推薦された桜台小が伊勢原の代表として審査を受けた。
同校では2009年に配置された栄養教諭と担任教員が連携をとりながら食育に力を入れている。道徳の授業では「いただきます」の意味について時間をかけて指導。授業外でも栄養教諭が7千年前のエジプトで栽培されていたとされる大根の歴史についてプリントを作成し配布するなど、児童が食を身近に感じ関心をもってもらえるような様々なアイデアを実践している。
こうした取り組みが評価され今回の受賞となった。市教委によると市内の学校が特別優良学校に選ばれたのは、1962年の高部屋小以来、50年ぶり。
市内に2人
栄養教諭は、栄養士の仕事と教員の仕事の両方を担い、給食の材料発注など、栄養士の仕事をする一方で食に関する授業も行っている。県では05年の食育基本法成立に伴い、各校に栄養教諭の配置を進めている。現在、市内には桜台小と伊勢原小に1人ずつ置かれている。
個性的なアイデアで様々な取り組みをしている桜台小の栄養教諭・今井好子さんは「受賞はとてもうれしいです。子どもたちには食を通じて色々なことを考えてほしい」と話す。中村校長は「食育が始まってから給食の残量も減り『子どもがいただきますを言うようになった』という保護者の方からの報告もあった」と話し、食育の取り組みに手ごたえを感じている。
他校へ出張も
今井さんは当初、栄養士として市に採用された。「もともと子どもが好きで、未来を担う世代に対し食育を進めたいという強い思いもあった」といい、2年間大学に通い、55歳で正式に栄養教諭となった。
仕事場は桜台小だけではない。中学校にも出向いて栄養指導などを行っている。今井さんは「栄養士としての経験を生かしてこれからも食育に関わっていきたい」と意気込んでいる。
市教委によると、県市町村教育長会連合会では現在、栄養教諭の増員などを県に要望している。
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