大山 『平成大山講』で賑わいを 県の観光の核づくり事業に
神奈川県が横浜・鎌倉・箱根に次ぐ国際観光地の創出をめざし、市町村や企業から構想やプロジェクトを募集する「新たな観光の核づくり認定事業」。第2回の審査がこのほど行われ、2月18日には大山観光振興会や伊勢原市など6団体で提案した『大山魅力再発見「平成大山講」プロジェクト〜体感!悠久の歴史・安らぎの霊峰大山〜』の認定が発表された。
この県の認定事業は、県が自然や食、建築物などの様々な観光資源を利用し、国際観光地としてアピールできる、新たな『観光の核』となるプロジェクトや構想を募集したもの。認定された事業は、県知事によるトップセールスや、観光キャンペーンなど県が積極的にPR活動を支援するほか、事業実施に役立つ情報も提供してくれるという。
選ばれた「平成大山講プロジェクト」は、伊勢原市の大山・日向地区、秦野市の蓑毛地区などの2市にまたがる丹沢大山国定公園の豊かな自然をベースに、古くから蓄積された歴史的・文化的遺産を活用し、日本文化の再発見と歴史体験などにより、大山講で賑わった江戸期のように多くの人が訪れる国際観光地づくりを進める構想。
潜在的魅力だけでなく、大山観光振興会を中心に、伊勢原市、産業能率大学、小田急電鉄(株)、神奈川中央交通(株)、大山観光電鉄(株)が企画団体となり、地域一体となった姿勢も評価された。今後は企画6団体に加え、秦野市、東海大学、両市の観光協会とも連携してプロジェクトを進めていく。
具体的な事業としては、外国人観光案内所の設置や多言語観光パンフレットの作成、観光案内サイン・観光音声案内の導入などをはじめ、国際観光地に向けた取り組みを検討していきたいという。
今後は推進組織の整備、詳細な事業計画の策定をへて予算を算出。まずは今ある資源の活用を中心に13年度は事業を進めていく。
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