微小粒子状物質(PM2・5)による大気汚染が中国で深刻化している。日本でも健康被害などの懸念が高まるなか県は現在、市内大住台の谷戸岡公園を含む、県内17カ所の測定結果をホームページで公表している。
PM2・5は大気中に浮遊する小さな粒子のなかでも、粒径が2・5μm(マイクロメートル)(0・0025mm)以下の極めて微小な粒子で、工事現場や事業場のばい煙や自動車の排出ガスなどが主な原因とされる。粒子が小さいため肺の奥まで入りやすく、ぜん息や気管支炎、肺がんのリスク上昇につながることが分かっている。
大気汚染に対する不安の声をふまえ、県は2月1日から各地の測定値をホームページ上で公開。同27日からは国道246号線沿い谷戸岡公園脇にある自動車排ガス沿道の大気測定局でも測定も開始、毎日1時間ごとに数値を更新している。
国は2009年、1日平均値を35μg(マイクログラム)/㎥とする環境基準を定めたが、1時間平均の基準は設けていない。現在、大住台を含め、各地の1日平均値はこの基準を下回っており、市環境保全課の齋藤浩人課長は「健康に被害がおよぶ状況でないため、過剰な心配は必要ない」と話す。
伊勢原は高い?
3月4日の測定値をホームページで見てみると、谷戸岡公園は19・14・12・14…と2桁が多く、他地域と比べると相対的に高めの数値であることが分かる。また、午後12時の22は、どの地点よりも高かった。
これについて県の大気水質課は「測定地点が国道246号線沿いであることなども要因の一つと考えられる」としながらも「PM2・5が生成のメカニズムなどを含めいまだ不明な点も多いため、高めの数値が出ている直接的な理由は分からない」としている。
だが、数値自体は国の基準を下回っており、緊迫した状況にないというのが現状。市の齋藤課長は「全国の測定値と比較しても決して高い値ではない」と説明する。
市では今後、国や県の動向を見守りながら正確な情報を発信していく方針。
測定結果の閲覧は県ホームページ(http://www.pref.kanagawa.jp/)から。
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