4/1付で伊勢原市の第18代消防長に就任した 高橋 登さん 厚木市岡津古久在住 58歳
現場の教訓を使命に
○…「市民の期待・要望に応える仕事を全員がやる。前例主義ではだめ」。消防長に就任後、消防職員に最初に求めたのは、高いプロ意識を持つことだった。「消防士=火を消す。それは当たり前。それ以外に何を考え、何をするか」。市民を対象にした救命講習の充実、住宅用火災警報器の啓発活動強化など、防災にむけたあらゆる取り組みに対し、職員を積極的に動員させる方針だ。
○…これまでの消防人生の半分以上は救助隊などに在籍し、常に現場で働いてきた。1995年の阪神淡路大震災の時は3日間、神戸へ。がれきに下敷きになった人の捜索活動を行い、被災地の惨状を目の当たりにした。「現場で本当に必要とされている任務を速やかに遂行する。そして、極力悲劇が起きないよう、日ごろから予防に100%の力を注ぐ」。神戸で得た教訓は消防長になっても心の中にある。「120人すべての署員が考えを共有し、日々レベルアップしていくことが大切だと思います」
○…厚木市に生まれた。小中学生のころは、毎日友だちと野球、サッカーに夢中になった。元気、やんちゃを絵に描いたような少年は高校生になると自動車やオートバイに興味をもち、同級生の誰よりも早く教習所へ通った。職業訓練校を卒業後は、19歳で伊勢原市の採用試験を受けて合格。「兄が厚木の消防士で、その勇姿にあこがれました」。28歳で結婚し、2男に恵まれた。息子たちは父とは別の道に進んだが「それぞれの人生で一生懸命になればいい」と目を細める。現在は妻、次男と暮らしている。
○…消防長就任を聞いた妻からは「まさかあなたが。でも一生懸命がんばって」と励まされた。仕事は今まで以上に忙しさと責任が増し、趣味のゴルフや家庭菜園は当分お預け。「とにかく仕事に集中して頑張ります。そして、落ち着いたら心配をかけている妻を旅行に連れて行きたいですね」。おだやかに語った。
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