県内の商工会青年部による「第27回主張発表大会」が7月25日、横浜市内で開かれ、西湘ブロック代表として出場した伊勢原市商工会青年部(田中典章部長)の稲垣完(たもつ)さん(34歳)が優勝した。今年10月に行われる関東大会に県代表として出場することが決まった稲垣さんは8月1日、伊勢原市役所を訪れ、高山松太郎市長に優勝を報告。関東大会での健闘を誓った。
県内19の商工会青年部からブロック予選を勝ち抜いた代表者9人が競ったこの大会。青年部活動や地域振興をテーマにプレゼンテーションを行い、発表の内容や文章構成・表現力・態度を採点し勝敗を決める。
真面目な性格と青年部活動に取り組む姿勢が評価され、田中部長から代表に指名された稲垣さん。
今回、選んだ発表テーマは「青年部に入部して」。2008年に入部するまでは社会人としても責任感に欠け未熟だったが、青年部で多くの経験を積み、成長できたという。
こうした青年部の活動や周囲への感謝をまとめた原稿は、A4のレポート用紙7枚、3千字を超えた。原稿が仕上がるまでに1カ月以上かかった。
主張大会では10分間という制限時間があるため、時間内に発表を収めるのに苦心したという稲垣さん。「紙に書いた文字を追っているとなかなか気持ちも入らず、時間もかかってしまう。とても大変だった」と振り返る。
そこで、原稿を暗記しようと決心。資源回収業に従事する稲垣さんは、収集車で市内を走る際、車中で原稿を何度も声に出し練習。繰り返すうちに、自然と感情を込めることもできるようになっていった。
関東も1位めざす
平常心で大会に臨んだ稲垣さんは、これまでの青年部活動を落ちついて発表した。また、資源回収の仕事を子どもがなりたいと思う職業の1つにしたいと語り、今後の仕事や青年部活動に精一杯のぞむ決意も表明。原稿を見ない気持ちのこもった主張に、会場からは拍手が贈られ、見事優勝した。
8月1日に高山市長を表敬訪問した稲垣さんは、関東大会を前に「まわりのレベルはさらに上がりますが、やるからには1位を目指します」と意気込みを語った。 これに対して高山市長は「全文暗記は素晴らしい努力の成果だと思います。関東大会でも頑張ってください」と激励した。
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