明日11月2日市立図書館で開かれる「雅楽の夕べ」で演奏を行う 田渕 勝彦さん 桜台在住 54歳
気ままな楽器吹き
○…日本の伝統音楽である雅楽奏者として、生まれ育った伊勢原で凱旋公演を行う。比々多神社雅楽会の代表を務め、2年に1度まが玉祭で演奏を披露している。図書館長と幼馴染だった縁もあり、今回の演奏会が実現した。専門は篳篥(ひちりき)という縦笛のような楽器。主に主旋律を吹き、目立つことの多い重要なパートだ。「市民の人が来て、楽しんでもらえるなら嬉しいね」と大きな声で話す。
〇…伊勢原に生まれた。伊勢原小学校で4年生から吹奏楽部に所属。中学でも同じく吹奏楽を続けた。その間、フルート、チューバ、ファゴットなど様々な楽器に親しんだ。「興味の向くままに好きな楽器を吹いていた」と振り返る。中学2年生の終わりから、音楽の道を目指して音楽教室に通い始め、難関の東京芸術大学附属音楽高校に進学。大学で雅楽を教える恩師に出会った。演奏技術は難しいが、やりがいのある篳篥に夢中になったという。卒業後は雅楽演奏団体「伶楽舎」に所属し、日本だけでなく、ヨーロッパを中心に海外でも80回以上演奏会を開いてきた。
〇…現在は国内外で年間30回ほど演奏会を開催。ほかに2007年から子ども向けに行われている文化庁の文化芸術体験プログラムにも参加し、小中学校で演奏も行う。「子どもたちの記憶に少しでも残ってくれれば」と望む。いつも本番では全然緊張しないタイプだとか。「もう少し緊張感を持って臨みたいくらいです」と笑う。
〇…多忙な日々の息抜きはカメラ。コンサートでも度々訪れるフランスのカメラやレンズが好きで、撮った写真が雑誌に載ったこともあったとか。「本業はこっちじゃないからあまり知られたくない」と苦笑い。今後は、音楽を通して自分のやりたいことを表現するよりも、貰った仕事を一つひとつしっかりこなしていきたいという。「芸術家というよりも、楽器吹きって感じですね」と語った。
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